【レビュー】AirPods(第2世代)、第1世代と使い比べてみた!

AirPods (第2世代) レビュー

AirPods (第2世代) レビュー
 
AirPods(第2世代)が届いたので、第1世代との様々な比較、ワイヤレス充電テストなどのレビューをお届けします。

新旧AirPods、外箱最大の違いは底面にあった

3月20日に発表されたAirPods with Wireless Charging Case(第2世代)が、3月26日に筆者の手元に到着したので、早速、数時間使ってみました。
 
左がAirPods(第1世代)、右がAirPods(第2世代)の外箱ですが、ぱっと見は区別がつきません
 
AirPods (第2世代) レビュー
 
簡単に識別できるのは、側面の製品名の部分です。
 
AirPods (第2世代) レビュー
 
底面に、一番わかりやすい違いがあります。充電ケース正面にランプがついているのが第2世代です。また、第1世代に描かれているLightningケーブルが、第2世代にはありません
 
AirPods (第2世代) レビュー
 

「AirPower」の記載があったりなかったり

側面をよく見ると「AirPowerマットおよびQi規格の充電器に対応しています」とあり、単体販売の充電ケースのようにイラストで記載されてはいないものの、未発売のAirPowerについて言及しています。
 

AirPods (第2世代) レビュー

外箱側面に「AirPower」の記述がある


 
しかし、箱に入っている説明書には「互換性のあるワイヤレス充電器の上に、ライトを上に向けて置きます」とあり、なぜかこちらではAirPowerという製品名が出てきません
 
AirPods (第2世代) レビュー

説明書には「互換性のあるワイヤレス充電器」としか書かれていない


 

充電ケースのランプ位置以外、外見は全く一緒

箱を開けて新旧のAirPods充電ケースを比べると、外観で見分けられるのは充電状態を示すランプが外側にあるのが第2世代(あとは約2年3カ月ほぼ毎日使った、第1世代の使用感)というだけです。
 
AirPods (第2世代) レビュー
 
AirPodsを取り出して比較しても、W1チップを搭載した第1世代(左)と、新開発のH1チップを搭載した第2世代(右)とで、外観では見分けがつきません。
 
AirPods (第2世代) レビュー
 
なお、重さの違いはワイヤレス充電ケースが2g重いだけで、AirPods本体の重さにも変化はありません。

iPhoneとの簡単すぎるペアリングは第2世代でも健在

AirPods(第2世代)でも、あっけないほど簡単なiPhoneとのペアリングは健在です。
 
iPhoneの近く(Appleは5cm以内を推奨)でAirPodsの充電ケースのフタを開けると、すぐにiPhoneが認識し、「接続」ボタンが表示されます。
 
AirPods (第2世代) スクリーンショット
 
「接続」ボタンをタップすると、「(ユーザー名)のAirPods」と表示されます。
 
AirPods (第2世代) スクリーンショット
 
AirPodsの名前は、接続したiPhoneの「設定」アプリから「Bluetooth」メニューで簡単に変更できます。
 
AirPods (第2世代) スクリーンショット
 
AirPods(第2世代)では、話しかけるだけでSiriを呼び出せるので、AirPodsをダブルタップした時の動作はデフォルトだと左右とも「次のトラック」になっています。操作できる内容は第1世代と同じです。
 
AirPods (第2世代) スクリーンショット
 

確かに高速化したデバイス間切り替え

AppleはAirPods(第2世代)について、「使うデバイスの切り替えは最大2倍高速」になったというので、iPhone XS MaxとMacBook Proの接続切り替え速度を比較してみました。
 
何回かテストした結果、若干のばらつきはありましたが、確かに第2世代の切り替えの方が速くなっているのを体感できました
 
Apple AirPods (第2世代) 紹介文
 
「ゲームでのレイテンシ(遅延)が最大30パーセント低減」が本当かを試すために、普段「音ゲー」はプレイしない筆者が、定番ゲーム「太鼓の達人」をプレイして比較してみました。
 
AirPods (第2世代) レビュー
 
しかし、遅延が30%低減しているかを確認する以上に、筆者のリズム感の無さを思い知らされるだけで、何も収穫はありませんでした。

音質が向上した、ような気もする

Appleが新開発したH1チップによる音質向上効果をチェックするために、Apple Musicの音楽、Podcast番組、YouTubeの動画を再生して音質を聴き比べてみました。
 
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設定アプリから「ミュージック」のイコライザをオフにして、低音が効いた音楽を大きめの音で聴き比べてみると、第2世代の方が低音がしっかり鳴っていて音に厚みがあるように感じました
 
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しかし、第1世代は2年間以上使用し、何度か落としたこともあって音質低下が起きている可能性もありますし、筆者の耳では、通勤やジョギングで聴く程度の使い方で音質に大きな違いを感じることはなさそうです。

スタンド型ワイヤレス充電器を使う場合は注意

最後に、第2世代最大の特徴とも言えるワイヤレス充電をチェックします。
 
用意したのは、パッド型(Anker PowerWave 10 Pad)とスタンド型(Anker PowerPort Wireless 5 Stand)のワイヤレス充電器です。
 
パッド型は、充電器の上に乗せるとライトが数秒間点灯し、充電中であることを知らせてくれます(数秒後に消灯)。
 
AirPods (第2世代) レビュー
 
iPhoneを横にしても充電できるのが特徴のスタンド型ワイヤレス充電器に、AirPodsを置いても、充電が開始されません。充電用コイルの位置や数は製品によって違いますが、この製品の場合、充電用コイルがこれほど低い位置には入っていないようです。
 
AirPods (第2世代) レビュー
 
試しに、スタンドの中央より上に充電ケースと当てると充電されました。
 
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試行錯誤の結果、ペンの上に充電ケースを置き、少し高い位置に当たるようにすると充電できることを発見しました。
 
AirPods (第2世代) レビュー
 
ただし、ペンが細くて丸いと不安定なので、少し太めで角ばったペンを使うと安定します
 
AirPods (第2世代) レビュー
 

結論:最大のメリットはワイヤレス充電

AirPods(第2世代)の操作性や機能に劇的な変化はありません。デバイス間切り替えの高速化は快適ですが、音質の違いは、筆者の耳にはあまり感じられませんでした。
 
しかし、毎日、カジュアルに音楽やPodcastを聴き、電話などに使うAirPodsには、派手なアップデートは不要なのかもしれません。
 
筆者にとって、AirPodsが第2世代に進化した最大のメリットは、充電ケースをワイヤレスで充電できることです。
 
第1世代の充電ケースは、使い始めの頃は5日間くらい充電しなくても平気でしたが、2年使うことからさすがにバッテリーが弱ったのが分かるようになってきて、2〜3日が限界になってきました。本当はこまめに充電したいのですが、つい充電し忘れてしまうことが時々あります。
 
ワイヤレス充電になれば、帰宅して充電パッドの上にしばらく置いておけばフル充電になるので、充電し忘れることがなくなりそうです。
 
今後もAirPods(第2世代)を使いながら、気づいたことなどがあればレビューをお届けしたいと思います。
 
 
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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