次世代Apple Watchは心拍数で持ち主を識別、iPhoneをロック解除?
次に登場するApple Watchでは、心拍数でユーザーを識別、iPhoneのロック解除が可能になるかも知れません。
心拍数測定でユーザーを識別
米国特許商標局(USPTO)が公開した特許申請書「プレスチモグラフィ(容積脈波記録法)によるユーザー識別システム」によると、Appleはパルスオキシメーター(酸素濃度計)を使って、ユーザーの血管の生体特性を識別する技術の開発を進めているようです。
将来的には指紋でユーザーを認証するTouch IDのように、脈拍でユーザーを識別、端末のロック解除などが可能になるかも知れません。
特許申請書に記載された例によると、モバイル端末にライトエミッターと光センサーを2個ずつセットで埋め込み、エミッターからユーザーの皮膚、血管などに光をあて、その光の吸収量と反射量を測定します。そしてセンサーから集めた光の量によって、ユーザーの皮膚内の血液の量を算出するのだそうです。
ロック解除やApple Payにも応用可能か
AppleはApple Watchにすでに同様の技術を搭載し、心拍数を測定しています。つまり今回の特許は、単純に考えると、既存の技術をユーザー識別に応用するものと見てよさそうです。
しかもApple Watchの心拍数測定の精度は90%と、他のウェアラブル端末と比べて高いことが最新調査から明らかになっています。
macOS Sierraからは、Apple Watchでの自動ログインができるようになりましたが、心拍数でのユーザー識別が可能になれば、Apple Watchをかざすだけで、MacでApple Pay決済をしたり、iPhoneのロック解除をしたりといったプロセスが実現するかもしれません。
Source:AppleInsider
Photo:Apple
(lunatic)