ティム・クック氏、AppleのCEOに就任して10周年

Apple ティム・クックCEO

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Appleティム・クック最高経営責任者(CEO)が、現地時間2021年8月24日(日本時間では8月25日)に、就任から10周年を迎えました。スティーブ・ジョブズ氏の後継者としてAppleを着実に成長させ、企業としての理念や哲学を貫いています。

スティーブ・ジョブズ氏の後継者としてCEOに就任

ティム・クック氏は、2011年8月24日にCEOを退任したスティーブ・ジョブズ氏の後継者として、Appleのトップに就任しました。
 
Apple ティム・クックCEO
 
クック氏がCEOとして初めて発表した新製品はiPhone4sでした。役員たちが陣取る最前列には「Reserved」と記された空席が設けられていました。
 
Apple ティム・クックCEO
 
闘病を続けていたジョブズ氏は、iPhone4sの発表翌日、クック氏の大舞台を見届けるかのように旅立ちました。
 
2014年には、ジョブズ氏がとっておきの新製品を発表するときに使っていた「One more thing…」のフレーズを使って、クック氏がApple Watchを発表しています。
 
Apple ティム・クックCEO
 
Apple Watchは、ティム・クック体制で初めて発売される新カテゴリの製品となりました。

iPhone Xの発表ではジョブズ氏の写真を前に涙も

クック氏が再び「One more thing…」として完成したばかりのスティーブ・ジョブズ・シアターで発表したのは、iPhoneの10周年記念モデルであるiPhone Xでした。
 
イベントの冒頭、ジョブズ氏が微笑む写真を前に、Appleの製品開発には現在もジョブズ氏の哲学が息づいていると語るクック氏の目には涙が光っていました。
 
Apple ティム・クックCEO
 

ジョブズ氏と比較されながらもAppleを1兆円企業に

クック氏は、偉大な共同創業者であるジョブズ氏と比較され、退屈な人間だと批判されながらも、着実にAppleを成長させ、Appleの時価総額は2018年には1兆ドルに到達しています
 
2014年10月には、「自身のカミングアウトが、悩める人たちの助けになれば」と、自身が同性愛者であることを公表しました。大企業のトップによるこうした発表は極めて異例のことです。
 
クック氏は慈善事業にも熱心に取り組んでおり、自身の報酬の多くを慈善団体に寄付していることでも知られます。
 
最近のインタビューでは、朝4時に起床し、Appleユーザーから届くメールに目を通す習慣などについても語っています。
 
iPhone Maniaでは、Apple役員たちや、クック氏をよく知る人々へのインタビューを通じて同氏の人物像に迫る好著「ティム・クック アップルをさらなる高みへ押し上げた天才」の書評も掲載しています。

CEO就任後に2度の来日、Twitterでも日本にたびたび言及

ティム・クック氏は、AppleのCEOとして2016年10月と、2019年12月に来日しています。
 
Twitterでの日本に関する発言も多く、2019年には台風19号による被害へのお見舞いと被災者へのサポートを表明しています。日本の新元号「令和」の幕開けへのお祝いや、東日本大震災から10年に寄せたコメントも発表しています。

 
 
Source:MacRumors
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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