Appleティム・クックCEO「1兆ドルを目指してきたわけではない」
株式時価総額が1兆ドル(約110兆円)を突破したAppleですが、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、企業の金銭的価値はあくまで製品や顧客を最重要視してきた結果であり、それを目指してきたわけではないと主張しました。
あくまで1兆ドルは一つの指標
Appleの2018年第3四半期(4-6月)の業績が予想以上に好調だったことを受け、Apple株は同社初となる200ドルの壁を超え、1兆ドル企業まであと一歩のところまで来ていると報じられていましたが、現地時間の8月2日、株価は207.05ドルに達し、米国企業として初となる時価総額1兆ドルを達成しました。
しかしながらクックCEOはあくまでも1兆ドルは企業価値を表す指標のひとつであって、最も重要なものではないことを強調しました。クックCEOいわく、企業の成功は、製品、顧客、企業価値へのフォーカスがもたらすとのことです。
クックCEOにとって、1兆ドルという数字は「誇るに値する重要な金字塔ではある」が、金銭的な見返りは「Appleのイノベーション、製品と顧客の優先と、我々が信じる価値に対して忠実であることの結果である」とのことで、Appleは株式時価総額を上げるために努力してきたわけではないようです。
Appleの株式時価総額は、総合エネルギー企業のExxonMobil、一般消費財メーカーのProcter & Gamble(P&G)、大手通信キャリアのAT&Tを合わせたものよりも高くなっており、米国で時価総額の大きい主要500社(S&P 500)の4%を占めるに至っています。
Source:Gadgets 360
Photo:Apple
(lexi)