FBI、iPhoneロック解除のためハッカーに支払った額は「1億円以下」

fbi apple

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iPhoneロック解除問題で、FBIがハッカーに支払った額は100万ドル(約1億円)にも満たないことが分かりました。当初は130万ドル(約1億3,000万円)と目されていました。また、FBIが解除した端末はiOS9を搭載したiPhone5cであったことも新たに判明しました。

1億円はかからなかった

当初はCellebriteの特殊なロック解除装置を使い、銃乱射犯のiPhone5cをアンロックしたと思われていたFBIですが、先日同局のJames Comey長官「7年4ヶ月残る私の任期以上のコストがかかった」と述べ、ハッカーに報奨金を渡して端末の脆弱性を突き解除していたことが判明しました。
 
同長官の給与明細から逆算することによって、ハッカーに支払った金額は130万ドル(約1億3,000万円)ほどになると見積もられていましたが、米メディアReutersが新たに報じたところによれば、FBIが彼らに渡した報奨金は100万ドル(約1億円)を下回る額であることが分かりました。

脆弱性はiOS9にも存在する?

また同時に、銃乱射犯が所有するiPhone5cに搭載されていたiOSのバージョンはiOS9であることが分かりました。アップルや一部のユーザーにとっては、FBIに支払った金額よりもiOS9搭載のiPhoneが解除されたことの方が驚きかも知れません。というのも、ハッカーが利用できる脆弱性がiOS9に存在していたことが明らかになったからです。
 
iOS9のどのバージョンなのかは記載されていませんが、先日iOS9.2.1よりも前のバージョンでゼロデイ脆弱性の存在が指摘されたこととも関連しているかも知れません。
 
いずれにせよ、アップルが最新のアップデートですでに対策済なのか、それとも未だ脆弱性は残ったままなのか、今後の動きが気になるところです。
 
 
Source:9to5Mac
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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