Apple、折りたたみスマホの常識を覆す?次世代iPhoneの画期的技術

折りたたみiPhone

折りたたみiPhone
 
ディスプレイの耐久性がない、折り目がつく――こうした折りたたみスマートフォンの課題を解決する、画期的な次世代iPhoneの技術をAppleが開発していることが改めて分かりました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 折りたたみスマートフォンは耐久性や折り目、拡張性などの課題が多い。
2. Appleが2021年に取得した特許の技術では、ディスプレイを「巻き取る」ことで解決可能に。
3. 一部アナリストは2025年にiPhoneとiPadの合体製品として出るのではないかと予測している。

まだまだ課題が多い折りたたみスマホ

折りたたみスマートフォンに用いられている、有機EL(OLED)ディスプレイは柔軟性に富んでいるとはいえ、何度も同じ箇所で折りたたむため、通常のパネルより消耗が早いのが欠点です。
 
また、折りたたみスマートフォンの筆頭格であるSamsungの「Galaxy Z Fold 5」も、様々な改良が加え続けられているとはいえ、最新モデルでも折り目がディスプレイ上で気になってしまうのは否めません。
 
こうした耐久性と折り目の課題を解決するべく、Appleが開発しているのが、ディスプレイを折るのではなくスライドして「巻き取る」タイプの次世代iPhoneです。

両手で引っ張ると内蔵パネルが出てくる仕掛け

Appleが新たに取得した「スライド式の拡張可能ディスプレイを搭載した電子デバイス」と第された特許では、両手でiPhoneを引っ張ると、合体していたパーツが分離して、左右に広がるようになっています。
 
Apple iPhone 技術 特許 折りたたみ 巻き取り
Apple iPhone 技術 特許 折りたたみ 巻き取り
 
このとき端末内のギアが回転し、中に内蔵されていたディスプレイが巻き物のように広がることで、用途に応じてディスプレイ幅を自由に調整することが可能となります。
 
Apple iPhone 技術 特許 折りたたみ 巻き取り
 
折ることはないので、既存品よりもパネルに掛かる負担を抑えられるだけでなく、折り目の問題も解決可能です。二つ折り(半分にするかフルサイズか)よりも、ディスプレイサイズの調整度合いが高いのは言うまでもありません。

2025年の登場に期待していい?

折りたたみiPhoneがいつ登場するのかについては、識者の間でも見方が分かれており、Bloombergのマーク・ガーマン記者は2023年の時点で「折りたたみiPhoneやiPadの実現に向けて前進しているとは思えない」との見解を述べています。
 
一方で、正確性に定評がある名物アナリストのミンチー・クオ氏は、iPhoneとiPadを組み合わせた製品として2025年に登場するのではないかとの予測を立てています。
 
Appleは今回と同様の特許を2021年にも取得済(2020年に申請)ですが、わずかな変更を加えて再取得したのをみると、同社がこの技術の開発を諦めていないことが分かるでしょう。
 
 
Photo:FaceBook/theapplehubofficial
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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