A17 “Pro”は差別化の布石!?iPhone16にはただのA17を搭載か

iPhone16 16Pro A18 A17 iM

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Appleは、iPhone15 ProおよびiPhone15 Pro MaxにA17 Proを搭載しました。これまで、Apple AシリーズチップはAxx Bionicの名称を用いていましたが、Apple Mシリーズチップのように“Pro”のサブネームを新たに採用しました。
 
Proの名称がつくApple Aシリーズチップは今後、M2 ProがMacBook Airには搭載されないように、iPhoneのProシリーズにだけ搭載され、ベースモデルにはProがつかないナンバリングだけ(Axx)のApple Aシリーズチップが搭載されるのかもしれません。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15 ProシリーズはA17 Proを搭載、Apple Aシリーズチップとして初めて、Apple Mシリーズチップと同じ「Pro」を用いている。
2. Apple Aシリーズチップも今後、Apple MシリーズチップのようにProモデルにだけ「Pro」のサブネームを冠したチップを搭載する可能性がある。
3. iPhone16と16 Plusには、GPUコア数やRAM容量が少ないA17かA17 Bionic、もしくはA18が搭載されるかもしれない。

iPhone14/15シリーズは、前年のProシリーズのチップを搭載

AppleはiPhone15 ProおよびiPhone15 Pro MaxにA17 Proを、iPhone15およびiPhone15 PlusにはA16 Bionicを搭載しました。
 
新型iPhoneのベースモデルに前年のProシリーズが搭載していたApple Aシリーズチップを採用するのは、iPhone14およびiPhone14 Plusと同じです。
 
iPhone14およびiPhone14 Plusは、iPhone13 Proシリーズが搭載していたA15 Bionic(5コアGPU版)を採用、iPhone14 ProシリーズにはA16 Bionicが搭載されていました。

Apple Aシリーズの使い分けがApple Mシリーズのようになる可能性

昨年と今年を比べた場合に異なるのは、Apple Aシリーズのサブネームです。これまでは、Axx Bionicが用いられていましたが、A17ではBionicではなく新たにProが付加されています。
 
Proのサブネームを採用しているAppleシリコンとして、Apple Mシリーズチップがあります。
 
Appleは、MacBook Airと13インチMacBook ProにはM1やM2を搭載、14インチMacBook Proと16インチMacBook ProにはM1 ProとM1 MaxおよびM2 ProとM2 Maxを搭載しています。
 
これらのことから、2024年モデルとして発売されるであろうiPhone16とiPhone16 PlusにはA17 Proが搭載されず、ただのA17もしくはA17 Bionicが選択されることが考えられます。
 
もしくは、iPhone16 ProシリーズにはA18 Proを搭載し、iPhone16とiPhone16 PlusにはA18を搭載するかもしれません。この場合、MacBookにおけるApple Mシリーズチップの使い分けおよび命名規則と統一できます。

iPhone16/16 Plus用A17、A17 Bionic、A18のスペックを予想

A17 ProはTSMCの3nmプロセス「N3B」で製造、iPhone16とiPhone16 Plus向けのA17はTSMCの改良型3nmプロセスである「N3E」で製造されると噂されています。
 
サブネームを変更したのが製造プロセスに関連するのであれば、ここでもやはり、A18 ProおよびA18の名称になる可能性がありそうです。
 
iPhone16とiPhone16 Plusに搭載されるApple AシリーズチップがA17もしくはA17 Bionic、A18になるとしても、差別化はCPUの仕様やGPUコア数で行われると予想されます。
 
AppleはA15 Bionicを、iPhone13 Proシリーズ向けの5コアGPU搭載の標準版、iPhone13およびiPhone13 mini向けの4コアGPU搭載のもの、iPad mini 6向けには5コアGPU搭載の低動作周波数版と使い分けました。
 
これは、標準版を基本に、GPUコアの1つに不具合があるものを4コアとしてiPhone13およびiPhone13 miniに搭載、同じように低い動作周波数でしか正常動作しないものをiPad mini 6にするなど選別することで、全体での歩留まり率を向上させたと考えられています。
 
立ち上がったばかりの3nmプロセスでも今後同じように選別することで、相対的な製造コストを削減できると予想されます。
 
その場合、iPhone16およびiPhone16 Plusに搭載されるApple Aシリーズチップは、A17 Proの6コアGPUを1コア無効化して5コアにしたものか、8GB LPDDR5メモリを6GB LPDDR5メモリに変更して製造コストを削減したものになるかもしれません。
 
 
iPhone Mania
(FT729)

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この記事を書いた人

ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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