MozillaのCEO「WebKitベースでないiOSブラウザをすでに開発している」

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Firefoxブラウザの提供で知られるMozillaの最高経営責任者(CEO)を務めるミッチェル・ベイカー氏が、米メディアThe Vergeがホストするポッドキャスト番組に出演し、モバイルブラウジングの未来について語りました。番組の中で、ベイカー氏はWebKitベースでないiOSブラウザの存在をほのめかしました。

本当に望む製品をiPhoneで提供できる日は近い?

現在、iOS上のブラウザはすべてSafariと同じWebKitレンダリングエンジンの使用がAppleにより義務化されていますが、この方針が変わる可能性が出てきました。ヨーロッパで推し進められているデジタル市場法(Digital Market Act)により、Appleは近い将来、サードパーティーブラウザにWebKit以外の使用を許可しなければならない日が来るとされています。
 
MozillaのベイカーCEOは、ニレイ・パテル氏のポッドキャスト番組「Decoder」で、昨今のiOSブラウザ事情について聞かれると、すでにWebKitベースでないブラウザの開発を行っている旨のコメントを述べています。
 

ある種、私たちは常にそれ(WebKitベースでないiOSブラウザ)に取り組んでいます。もし私たちが望む製品を提供することができたならと常に考えているんです。

 
しかしながら、「時期が来たらわかるでしょう」とベイカー氏はそれ以上言及することは避けました。

iPhoneのデフォルトブラウザになる気はない?

GoogleがiPhoneのデフォルトの検索エンジンになるために多額を支払っているのは周知の事実となりつつありますが、MozillaがAppleと直接取引し、iPhoneのデフォルトブラウザを開発する可能性はあるかと聞かれると、ベイカーCEOは、「それは絶対にないです」ときっぱりと否定しました。
 
WebKitベース以外のiOSブラウザが登場すれば、ユーザーにとって利益になるとされているため、この方向性は支持されるべきではないでしょうか。
 
Web開発者からはiOSでWebKit以外のブラウザエンジンの使用を認めるよう懇願する声が聞かれており、GoogleもすでにWebKitベースでないiOSブラウザの開発に着手していると報じられています。
 
 
Source:The Verge via 9to5Mac
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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