Google、App Storeのポリシーに反するiOS用Webブラウザを開発中

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Googleが、WebKitベースではないiOS用ブラウザを開発しているとの情報が入ってきました。AppleはiOS用ブラウザにWebKit以外のレンダリングエンジンの使用を認めていませんが、Googleは開発を継続していると報じられています。

Blinkを採用したiOS用ブラウザを開発中

The Registerが伝えたところによれば、GoogleのChromium開発者たちはレンダリングエンジンBlinkを採用したiOS用ブラウザを開発中とのことです。
 
App Store Reviewガイドラインの2.5「ソフトウェア要件」の2.5.6では、Webを閲覧するAppでは、適切なWebkitフレームワークとWebKit Javascriptを使用する必要があります、と記載されていますが、Googleの姿勢はこれに反することになります。
 
iOS用ブラウザはすべてSafariに採用されているレンダリングエンジンWebKitベースでなければならないということは、他社製のブラウザでも基本的にSafariと同じになってしまうということを意味します。
 
WebKitベースでないiOS用ブラウザというのはこれまで存在してこなかったため、今回ニュースになっているわけです。

AppleはWebKit以外の使用をすでに検討している?

昨年12月、AppleがiOSでWebKit以外のブラウザエンジンの使用を許可する可能性があると報じられました。WebKitしか認めないというAppleの姿勢は独占的であるとする新しい法律に対応するためとされています。
 
Googleの広報担当者は、「これは、iOS上のパフォーマンスの特定の側面を理解することを目的に、オープンソースプロジェクトの一環として開発している実験的なプロトタイプです」と説明していますが、ブラウザ移植の始まりとする見方もあります。
 
「Appleの顧客はやっと実際のブラウザの選択肢と競争から恩恵を受けることができるようです。これは、Safariチーム、iOSユーザー、Web開発者、そしてWeb上でビジネスを行うすべての人に利益をもたらすに違いありません」と、Appleのポリシー変更を働きかけてきた開発者団体Open Web Advocacyはコメントしています。
 
 
Source:The Register via MacRumors
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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