iPhone14の減産が韓国のサプライヤーの売上高に影響をおよぼさない理由は?
韓国メディアET Newsが、AppleはiPhone14を減産したにも関わらず、部品を供給する韓国のサプライヤーの売上高や利益には影響がおよんでいないとし、その理由を説明しています。
スマートフォン市場縮小の影響なし
AppleがiPhone14を減産したにも関わらず、iPhone14シリーズ用部品を供給するSamsung Display、LG Innotek、BHの2022年第3四半期(7月〜9月)の売上高と営業利益が過去最高を記録するなど好調でした。
iPhone14は予約段階から人気が低く、その後、生産台数が削減されましたが、これら3社が好調だった理由としてET Newsは、各社の強みを挙げています。
高価格部品を供給、供給数の増加が理由
Samsung Displayは、想定以上に需要の高いiPhone14 Proシリーズ向けの低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)有機EL(OLED)ディスプレイのほとんどを供給しています。
LG Innotekは、iPhone14 Proシリーズ用の4,800万画素リア広角カメラ関連部品や、これまで供給していなかったフロントカメラ関連部品をiPhone14シリーズで初めて受注しました。
BHがSamsung Displayを通じて供給するリジットフレキシブルプリント基板(RFPCB:Rigid Flexible Printed Circuit Board)は、他のサプライヤーが品質問題を起こしたため、供給比率が80%に増加しています。
ただし、Appleは同じ部品に対して複数のサプライヤーを採用することで競争を促し仕入れ単価を安くしようとするため、iPhone15シリーズなど次世代製品用部品でも好調な受注状況が続くとは限らないと、ET Newsは述べています。
Source:ET News
Photo:Apple
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