【レポ】iPhoneが回線契約なしで半額って本当?試しに買ってみた
携帯キャリアが端末購入サポートプログラムを提供し、回線契約がなくても端末代金の負担がおよそ半額になると案内しています。実際のところどうなの?と疑問に感じた筆者が、iPhone13 Proを購入して試してみました。
※この記事の販売価格、各プラン名等は記事執筆時の2021年9月25日時点の情報です。プランの詳細など最新情報は各社Webサイトをご確認ください。
通信契約なしで利用可能、とうたう各社の端末購入サポート
現在、キャリア各社は、一定期間後に端末を返す条件で、端末代金負担額が半額程度になる、以下のような端末購入サポートを提供しています。
- ソフトバンク「トクするサポート+」(リニューアル予定)
- NTTドコモ「いつでもカエドキプログラム」
- au(KDDI)「スマホトクするプログラム」
- 楽天モバイル「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」
各社の制度に違いはありますが、共通しているのは「回線契約がなくても利用できます」と案内されていることです。
例えば、ahamoの利用者がソフトバンクから端末だけを買う、楽天モバイルの利用者がドコモから端末だけ買う、といったことができるのです。
そんなウマイ話ってあるのか?試してみることにした
端末購入サポートを回線契約がなくても利用できるのは、端末販売と回線契約の完全分離を定めた改正電気通信事業法の施行と、同法を踏まえた総務省から各キャリアへの指導によるものです。
ちなみに、公正取引委員会が公開した消費者調査の結果によると、キャリアの端末購入サポート利用者でも、回線契約なしでも利用できることを知らないという回答が約75%を占めています。
これまで何度か関連記事を書いている筆者ですが、「そんなウマイ話があるのか?本当は何か罠があるのでは?」と内心では疑問を感じていました。
そこで、回線契約がなくても端末購入サポートを利用してiPhone13 Proを予約・購入できるのか、試してみることにしました。
7万円以上の残債が免除される?iPhone13に買い替えできる?
筆者の場合、2年前に48回分割でソフトバンクから購入したiPhone11 Pro(256GB)は支払いが7万円以上残っています。そして、2021年春にサービスが開始されたLINEMOに乗り換えたので、ソフトバンクの回線契約はありません。
「トクするサポート+」を使うと、ソフトバンクからiPhone13シリーズを購入して、使わなくなるiPhone11 Proを返却すれば、iPhone11 Proの分割残金の支払いが免除され、今年iPhone13シリーズを買っても2年後に分割残金の支払いが免除されることになります。
下調べで店舗での購入が必要と判明
9月17日の予約受付開始前に調べると、ソフトバンクは「トクするサポート+」について「ソフトバンクの回線契約がなくてもご購入いただけます。ご希望のお客さまは各店舗にてお求めください」と案内しています。
つまり、オンラインショップでの購入はできず、店舗で購入する必要があるとのことです。
そこで、ヨドバシカメラのソフトバンク販売コーナーに電話で確認すると「オンライン予約ページで『新規契約』として申し込んで端末を確保してください、入荷後に店頭で『端末のみ購入』と伝えて手続きすれば問題なく購入できます」との説明でした。内心(本当かなぁ)と思いながらも、ヨドバシカメラのオンライン予約を利用することにしました。
予約開始当日、約5分で予約完了
予約受付開始の9月17日午後9時に、ヨドバシカメラのオンライン予約サイトで、ソフトバンクのiPhone13 Proを「新規契約」として予約しました。
入力に少し手間取ったものの5分程度で予約が完了し、ソフトバンクオンラインショップから予約完了のメールが届きました。
商品入荷のお知らせは、店舗からメールか電話で連絡があると記載があるので、入荷の連絡を楽しみに待つことにします。
発売当日に「入荷しました」の連絡
9月24日の発売が近づいても入荷の連絡がなく、不安になっていましたが、当日の昼に「ご予約の端末が店舗に入荷しました」とのメールが届きました。
密を避けるために来店時間を設定しているとのことで、来店日時を設定する電話連絡があるとの記載どおり、3時間ほどして電話があり、当日夕方の来店時間を確保できました。
店頭で「端末のみ購入」と告げると・・・
店頭で予約名を告げ、店員さんに契約内容を確認された際に、現在はLINEMOを使っていること、2年前にソフトバンクで購入した端末を返して、「トクするサポート+」を使って端末のみ購入したいことを告げました。
「えぇと・・・ちょっと確認してきますね」とその場を離れた店員さんは、他の店員さんと話をして1分ほどで戻ってくると「はい、大丈夫です。端末のみ購入、できますよ!」と笑顔で告げてくれました。
その後は、本人確認書類の提示、利用しているiPhoneのIMEI番号の確認、iPadを使った情報入力、SIMを使った通信通話テストと進み、40分ほどで手続きが完了し、拍子抜けするほど簡単にiPhone13 Proを受け取ることができました!
各キャリアの条件を確認し賢く利用を
なにか落とし穴があるのでは?と心配していた筆者でしたが、無事に「トクするサポート+」の48回分割払いでiPhone13 Proを購入できました。2年後に買い換えれば、負担額は半分で済みます。
高性能化が進んだiPhone13シリーズは、価格も10万円を超えるモデルが主流になっているだけに、端末代金の負担額が抑えられるのは魅力的です。
各キャリアの端末購入サポートの条件を確認し、ご自分の利用条件に合ったものを、賢く利用してみるのも良いかもしれません。
なお、返却時の端末の状態により、修理費用等が必要となる場合があります。詳細な条件については、各キャリアのWebサイトなどでご確認ください。
Source:ソフトバンク, NTTドコモ, au, 楽天モバイル
(hato)