AirTagsは電池交換式、ファームウェア更新も可能!日本語の説明文を多数発見

AirTags コンセプト

AirTags コンセプト
 
iOS14.3ベータ1から、紛失防止タグ「AirTags」の使い方について、多くの日本語の説明文をiOSアプリ開発者が発見しています。初期設定方法、電源が電池交換式であること、AirPodsのようにファームウェアアップデートが可能であることなどが分かります。

iOS14.3ベータ1から日本語のメッセージも多数発見

iOS14.3ベータ1から、Appleが開発中と噂の「AirTags」の設定方法を示した画像や動画が発見されたと米メディア9to5Macが報じました。
 
iOS14.3ベータ1を解析したiOSアプリ開発者のApp Shack(@ZuwFNRuFlGZ6Ivc)氏が、「探す」アプリで紛失防止タグを設定する際の日本語のメッセージをTwitterで公開しています。
 
なお、同氏は先日、iOS14.2のベータからApple Watch用「心電図アプリ」の日本語の説明文を発見しています。

コードネームは「鷹の目」

9to5Macが報じていたように、「探す」アプリに「Hawkeye」のコードネームが用いられており、「AirTags」「Tag」の名称は使われていないそうです。
 
なお、「Hawkeye」(直訳は鷹の目)には、「鋭い眼を持つ人」といった意味もあります。上空から獲物を見つける鷹のように、持ち物を見つけるという機能を示唆しているような名称です。
 


 

Tileなどサードパーティ製トラッカーにも対応

発見された数多くの表示内容から、「AirTags」の特徴が推測できます。

Apple製以外の製品を“探す”に追加できます。バックパック、旅行用かばん、ヘッドフォンなどの所在地を確認できます。

App Shack氏は、このメッセージに対応したアイコンの画像も公開しています。
 
AirTags アイコン
 


 
この記述は、「探す」がTileなどサードパーティ製のアイテムトラッカーに対応することを示していると考えられます。なお、Tileは「探す」アプリで不利に扱われているとして、アメリカヨーロッパの議会に訴えているほか、「反Apple連合」にも加わっています。
 
Appleとしては、iOS14.3でデフォルト設定できるアプリを拡大しているのと同様、独占禁止法に関する懸念を回避したい考えがあるとみられます。

バッテリー交換式、仕様変更の可能性も

バッテリー交換の仕方については取扱説明書をご覧ください。

この記述は、先日Bloombergの名物記者と著名開発者の間でも議論がありましたが、噂されていた充電式ではなく、バッテリー交換式であることを示しています。
 
App Shack氏は、「AirTags」の仕様が変更された可能性もある、と指摘しています。
 


 

ファームウェアの更新も可能

また、「AirTags」はAirPodsシリーズのように、ファームウェアのアップデートが可能であることを示すメッセージも発見されています。

ファームウェアをアップデート中…

アップデートの進行中は、このアイテムの一部の「探す」機能が利用できない場合があります。

接続には動き回る必要あり、発見者を保護するメッセージも

接続するには動き回ってください

この記述から、「AirTags」をiPhoneと接続して初期設定するために動き回る必要があると推測されます。

この持ち物が原因で安全が脅かされていると思われる場合は、最寄りの法執行機関/警察に連絡してください。この持ち物のシリアル番号が必要な場合があります。

紛失物を拾った人が危険にさらされるような場合には警察に連絡するよう促すメッセージも確認されています。

 
既存の「探す」アプリと同じく、発見者に連絡を呼びかけるメッセージも確認されています。

%@です。この遺失物を探しています。取り戻すのに協力していただけると助かります。こちらの電話番号までご連絡ください。

また、持ち物の位置を「マップ」アプリで確認できるのも、従来の「探す」アプリと同様です。

この持ち物を地図で表示して、“マップ” Appを使用してそこへの経路を見つけられます。

上記のほか、「AirTags」の設定・操作に関する、以下の日本語メッセージが発見されています。
 

  • “探す”に対応しているアクセサリを追加して、毎日使う持ち物の所在場所を確認できます。
  • この持ち物を最もよく表している絵文字と名前を選択してください。
  • %1$@さんの%2$[tt]@があなたの近くで見つかりました
  • 探す – セーフティ通知
  • 誰かがあなたの持ち物を見つけて連絡を取りたい場合に備えて、電話番号を入力してください。
  • 紛失モードを有効にすると、この電話番号はAppleのWebサイトに表示され、誰かが紛失物を見つけた時に連絡を取ることができるようになります。
  • %@です。この遺失物を探しています。取り戻すのに協力していただけると助かります。こちらの電話番号までご連絡ください。
  • “紛失モード”をオンにすると、この持ち物を見つけた人は誰でもあなたに連絡することができます。
  • 持ち物に接続すると、紛失した持ち物の詳細情報や、所有者がメッセージを残しているかどうかなどが分かります。
  • あなたとあなたの友達、デバイス、持ち物の間の距離をより正確にするには、正確な位置情報をオンにしてください。
  • あなたがこれらの持ち物を再び所持したまま移動した場合に通知されます。
  • iPhoneからサウンドを再生して持ち物を探せます

 
なお、一部のメニューはまだ日本語化されていない模様です。
 


 

設定・操作画面のイメージも

App Shack氏は、発見されたメッセージの内容から、「AirTags」の操作画面や設定メニューのコンセプト画像を公開しています。
 
以下のツイートは英語バージョン、記事トップ画像が日本語バージョンです。
 
AirTags コンセプト
 


 
 
Source:App Shack(@ZuwFNRuFlGZ6Ivc)氏/Twitter
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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