iPhone12 Max、12 Proにフジクラ製PCB採用が早期量産開始の要因か?
iPhone12シリーズにラインナップされると噂の4モデルのうち、6.1インチディスプレイを採用するiPhone12 Maxは、LG製有機EL(OLED)ディスプレイと組み合わせるフレキシブルプリント基板をフジクラ製へ変更したことも、欠陥品多発の改善につながったとPatently Appleが伝えています。
iPhone12(5.4インチ)とiPhone12 Pro MaxはRFPCB採用
台湾DigiTimesは現地時間6月1日、「次期iPhoneで主流となるであろう6.1インチモデルの量産は、7月〜8月に開始される」と報じました(現在、配信ページは参照できません)。同メディアが報じたモデルに、6.1インチOLED搭載と噂の2機種、iPhone12 MaxとiPhone12 Proのいずれか、もしくは両方が含まれるのか、有料配信会員以外にも公開された記事には記載されていません。
Patently Appleによれば、iPhone12(5.4インチ)とiPhone12 Pro Maxでのリジットフレキシブルプリント基板(RFPCB)採用に対し、6.1インチディスプレイを搭載するiPhone12 MaxとiPhone12 Proはフレキシブルプリント基板(FPCB)を採用するとのことです。その中でもiPhone12 Maxにはフジクラ製FPCBが採用されると、同メディアは伝えています。
iPhone12 MaxがRFPCBではなくFPCBを採用した理由は、FPCBへの変更によってLG製OLEDの製造品質を改善できるからだとPatently Appleは伝えています。iPhone11向けLG製OLEDは韓国YP ElectronicsのRFPCBとの組み合わせで製造されていますが、製造難易度が高く、同製品の出荷開始時には欠陥品が多数発生していたようです。
このプリント基板(PCB)変更がOLEDの欠陥品問題解決にも繋がり、LGは2019年比4倍となる2,000万枚のOLEDの供給が可能になったようです。
iPhone8より小さいiPhone12を含め、10月に発売か
iPhone12シリーズは、iPhone SE(第2世代)やiPhone8より小さくなると噂のiPhone12、エントリーレベル大画面モデルの名称をPlusから変更するiPhone12 Max、LiDARセンサー搭載の可能性が高いiPhone12 Pro、ディスプレイアスペクト比が異なるとの指摘もあるiPhone12 Pro Maxの4モデルをラインナップし、今秋の発売と予想されています。
iPhone12シリーズの発売時期は、2020年9月とするものから2021年に延期されるというものまでありましたが、DigiTimesやジョン・プロッサー氏など、2020年10月との予想が増えています。
Source:DigiTimes via Patently Apple
Photo:Svetapple.sk, EverythingApplePro/YouTube, フジクラ
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