バタフライキーボード搭載MacBookが公式サイトから姿を消す
新型13インチMacBook Proの発売により、多々問題のあったバタフライキーボード搭載MacBookが、Appleの公式サイトから消えました。
公式サイトのMacBookはすべてシザー式キーボード搭載に
5月4日に発売された新型13インチMacBook Proは、16インチMacBook Proと同じくシザー式キーボードを搭載しています。これによりAppleの公式サイトからは、バタフライキーボードを搭載したMacBook ProとMacBook Airは姿を消すことになりました。
ただし認定整備済製品サイトでは、バタフライ構造のキーボードを搭載したMacBook Proが販売されています。
問題が多発したバタフライキーボード
バタフライキーボードは、2015年3月に発表された12インチMacBookで初めて採用されました。「キーの安定性が向上し、ブレが少なく打ちやすい」とされたバタフライキーボードですが、キーが反応しない、文字が2回入力されるなどの問題が多発、2018年にはリコールの署名運動や集団訴訟に発展し、Appleは2018年6月にMacBookおよびMacBook Proのキーボード修理プログラムを開始しています。
対象モデルが15インチMacBook Pro(2019)まで拡大された修理プログラムは、現在も継続中です(Appleの「MacBook、MacBook Air、MacBook Pro キーボード修理プログラム」を参照)。
その後、2018年7月に発売された13インチおよび15インチMacBook Proでは、ホコリの侵入を防ぐためにキーボードの底部にシリコン膜が追加されたものの、バタフライ構造は継続されました。
しかし改良を続けても、ゴミやホコリが入りやすいという、根本的なバタフライキーボードの問題を解決することはできなかったのでしょう。
16インチMacBook Pro(2019)からMagic Keyboard搭載に
Appleは16インチMacBook Pro(2019)で、デスクトップMacと同じMagic Keyboard(シザー構造)へと切り替えました。現在Apple公式オンラインストアで購入可能な16インチMacBook Pro、13インチMacBook Pro(今回発売されたモデル)、そしてMacBook Airは、いずれもMagic Keyboardを搭載しています。