iPhone SE(第2世代)とiPhone8/11/XR/SEの速度比較動画
iPhone SE(第2世代)と、同じ外観のiPhone8、同じCPUを搭載するiPhone11、約4年前のモデルとなったiPhone SE(第1世代)、現在も併売されているiPhone XRとの動作速度を比較した動画が公開されました。
iPhone SE(第2世代)と4モデルの動作速度を比較
iPhone SE(第2世代)と、iPhone XR、iPhone11、初代のiPhone SE、そして外観は同じiPhone8で、電源オフからの起動、アプリなどの動作速度、ベンチマークスコアを比較した動画を、YouTubeチャンネルiAppleBytesが公開しました。
なお、同チャンネルは先日、iPhone SE(第2世代)とiPhone8のバッテリー持続時間の比較動画を公開しています。
iPhone XRとの比較
最初は、現在もApple公式サイトでの販売が継続されているiPhone XRとの比較です。
2018年発売のiPhone XR(左)は、現在もApple公式サイトで販売が継続されているモデルです。搭載するチップはA12です。
どちらも最新バージョンiOS13.4.1がインストールされていますが、先日公開されたiPhone SE(第2世代)用のiOS13.4.1は、ビルド番号が異なります。
電源オフからの電源投入は、ほとんど同時で、差はありませんでした。
各種アプリの起動・動作速度、Siriを呼び出しての反応速度でも、両モデルの差はほとんどみられません。
iMovieでの4K動画書き出し時間は、iPhone SE(第2世代)が39秒、iPhone XRが39.5秒と、大きな差はつきませんでした。
「Geekbench 5」のテスト結果では、iPhone XRがシングルコア1,115、マルチコア2,389に対し、iPhone SE(第2世代)はシングルコア1,336、マルチコア3,081と、最新鋭のA13プロセッサを搭載するiPhone SE(第2世代)のスコアが高く出ています。
「Antutu」のベンチマークスコアは、iPhone XRが43,716、iPhone SE(第2世代)が50,269と、iPhone SE(第2世代)が15%ほど高いスコアを記録しました。
iAppleBytesは、「iPhone XRの大きさと重さが苦手でなければ、違いはプロセッサだけであり、iPhone SE(第2世代)に買い替える理由はない」とコメントしています。
iPhone11との比較
続いて、同じA13プロセッサを搭載するiPhone11との比較です。
ただし、iPhone SE(第2世代)のA13プロセッサはRAMが3GBと、iPhone11シリーズの4GBよりも少ないことが分かっています。
電源オフからの電源投入は、iPhone SE(第2世代)のほうが若干早いです。
各種アプリの起動・動作、Siri呼び出しの反応時間でも、ほとんど差は見られません。
iMovieでの4K動画書き出し時間は、iPhone11、iPhone SE(第2世代)ともに39秒で、差はつきませんでした。
「Geekbench 5」のベンチマークスコアは、iPhone11が、マルチコア3,421とiPhone SE(第2世代)の3,083を上回り、RAM容量による差が出ています。一方、シングルコアではほとんど差がありません。
「Antutu」のベンチマークスコアは、iPhone11が50,973、iPhone SE(第2世代)が50,503と、iPhone11のスコアが高く出ています。
iPhone11との比較結果についてiAppleBytesは、「iPhone11の大きさと重さが苦痛というのでなければ、ダウングレードに相当するiPhone SE(第2世代)に買い替える理由はまったくない」とコメントしています。
iPhone SE(第1世代)との比較
続いて、2016年に発売され、A9プロセッサと2GBのRAMを搭載するiPhone SE(第1世代)との比較です。
電源オフからの電源投入には、iPhone SE(第2世代)のほうが時間がかかっています。
各種アプリの起動・動作速度は、iPhone SE(第2世代)のほうが全体的に画面表示にかかる時間が短いのが分かります。ただし、iPhone SE(第1世代)もひどく待たされると感じるほど遅くはありません。
iMovieでの4K動画書き出しにかかった時間は、iPhone SE(第2世代)の39秒に対して、iPhone SE(第1世代)は81秒と、約2倍の差がつきました。
ちなみに、iPhone SE(第1世代)のカメラで4K動画の撮影はできませんが、iMovieで編集することは可能です。
「Geekbench 5」のスコアを見ると、iPhone SE(第1世代)はシングルコア546、マルチコア1,040と、iPhone SE(第2世代)と大きな差がついています。
「Antutu」のスコアは、iPhone SE(第1世代)は28,523で、iPhone SE(第2世代)の50,899との差が目立つ結果となりました。
iAppleBytesは、iPhone SE(第1世代)について、4K動画エクスポートや大容量ゲームには時間がかかるが、アプリ起動や通常の操作に十分な性能を持っている、とコメントしています。
iPhone8との比較
最後に、iPhone SE(第2世代)と多くのパーツを共用するiPhone8との比較です。iPhone8は、2017年に発売され、A11プロセッサと2GBのRAMを搭載するモデルです。
電源オフからの起動は、iPhone SE(第1世代)と同様、iPhone8のほうが速いことがわかります。
アプリの起動と動作は、YouTubeなどのアプリでiPhone8は画面表示にやや時間がかかり、ゲームアプリの起動でやや差がついたものの、目立った違いはありません。
iMovieでの4K動画書き出しにかかる時間は、iPhone SE(第2世代)の39秒に対してiPhone8は40秒と、ほとんど差がつきませんでした。
iPhone8の「Geekbench 5」でのベンチマークスコアは、シングルコア938、マルチコア2,179で、iPhone SE(第2世代)のほうが30%以上高くなっています。
iPhone8の「Antutu」スコアは38,657で、こちらもiPhone SE(第2世代)のほうが約30%高いスコアとなりました。
両モデルの比較についてiAppleBytesは、iPhone8とiPhone SE(第2世代)は、一部のアプリ起動時間に差はあるものの、動作速度にも大きな差は見られず、買い替えを急ぐ必要はない、とコメントしています。
比較動画はこちら
iAppleBytesによる比較動画はこちらでご覧ください。
iPhone XR、iPhone11との比較動画