Appleの完全ワイヤレスイヤホンAirPodsは一人勝ち状態が続く?

2016年末に発売となったAppleの完全ワイヤレスイヤホンAirPodsですが、現在世界のワイヤレスイヤホン市場のおおよそ60%を占めるに至っており、ほぼ一人勝ちの状態となっています。Appleの動向に詳しい独立系アナリストのニール・サイバート氏は、この状況がこれからもしばらく続くと見ています。
止まらないAirPodsの人気
「Above Avalon」ブログを主催するサイバート氏は、8月中旬にAppleのウェアラブルデバイスの売上が著しく伸びており、2020年末にはiPadとMacを超える、と発表しました。
特にAirPodsは、80%の売上台数の成長を見せており、人気は留まるところを知りません。米市場を対象とした、ヒアラブルデバイスに関する調査では、回答者の半分以上がAirPodsを購入選択肢に挙げています。
ライバル社のワイヤレスイヤホンとは?
米メディアQuartzは、AirPodsのライバルとなり得るワイヤレスイヤホンをリストアップしています。
Amazon Echo Buds
AmazonはBoseと協力し、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホン「Echo Buds」発表しました。
音質に関する情報はまだ入ってきていませんが、販売価格は129ドル(約1万4,000円)と、AirPodsに比べて割安です。
ソニー WF-1000XM3
ソニーが7月に発売した「WF-1000XM3」は、業界最高クラスのノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。
フル充電で6時間の連続再生が可能となっていますが、10分間の充電では90分しか再生することができません。AirPodsは、15分の充電で3時間の再生が可能です。
Samsung Galaxy Buds
Samsungの折りたたみスマホGalaxy Foldに同梱されている完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」は、Samsung独自のボイスアシスタントBixbyが利用可能となっています。
オーストリアAKGとの提携によって生まれた同製品は、「Enhanced Ambient Sound」機能により耳に入れた状態でも周囲の音を聞き取ることができ、「Adaptive Dual Microphone」で周囲が騒がしい場合でもクリアな音声を相手に届けることが可能とされています。
Quartzのリストには上がっていませんが、Microsoftも先日、完全ワイヤレスイヤホン「Surface Earbuds」発表したばかりです。
ライバル社の製品はAppleにとって問題なし?
前述の独立系アナリストのサイバート氏は、ライバル社のワイヤレスイヤホンに関して、「AmazonやMicrosoftがAirPodsの代替品を製造できる技術を持っているとは思わない」とQuartzに対しコメントしています。
「多くの企業は、完全ワイヤレスイヤホン市場のニッチなセグメントを狙うことになるだろう」
Appleは、ノイズキャンセリング機能を搭載したAirPods 3の発表を間近に控えていると噂されており、「AirPods Pro」をイメージしたコンセプト画像も出回っています。
Source:Quartz
(lexi)