Apple退社のジョナサン・アイブ氏、会場でiPhone11を触ろうとして制止される

満を持して9月10日に発表となったiPhone11シリーズをいち早く目撃しようと、世界中から多くの関係者がスペシャルイベントの会場に詰めかけました。Appleの最高デザイン責任者(CDO)を務めるジョナサン・アイブ氏もその1人です。
iPhone11や廉価版iPadが登場
スペシャルイベントでは、iPhone11/11 Pro/11Pro Maxのほか、Smart Keyboardに対応した廉価版iPad、Apple Watch Series 5の発表、動画ストリーミングサービスApple TV+の詳細などが明らかにされました。
中でも発表前から大きく注目を集めていたのが、iPhone11シリーズです。とりわけiPhone11 Pro/11 Pro Maxはシリーズ初のトリプルカメラを搭載、バッテリーの持続時間が前モデルから大きく延びるなど、iPhoneユーザーの買い替え意欲をそそる内容となっています。
世代交代を感じさせる一幕
そんなスペシャルイベントの会場にふらりと現れたのが、Appleでデザイン統括を手掛けてきたジョナサン・アイブ氏です。
年内の退社を発表しているアイブ氏はすでにApple社内で一線を退いたと考えられており、今回のイベントでもアイブ氏のナレーションによるプロモーション動画はありませんでした。これまで彼が担当していた役割は、最高執行責任者(COO)のジェフ・ウィリアムズ氏が引き継いだとされています。
イベント会場に現れたアイブ氏は、iPhone11 Pro Maxを食い入るように見つめています。自分が大きく関与していないiPhoneだからなのか、何か言いたげな表情です。しかも写真を撮影したニール・サイバート氏によると、アイブ氏はiPhoneを触ろうとしてAppleの従業員に制止されたのだとか。
Jony checking out the iPhone 11 Pro Max.
(He got yelled out by the Apple worker for touching the device.) pic.twitter.com/WIDfX2deds
— Neil Cybart (@neilcybart) 2019年9月10日
もちろん、長年Appleの卓越したデザインを世界中に知らしめてきたアイブ氏を知らない従業員はいないでしょうし、あくまでもルールに則って制止したことは明白ですが、どこか世代交代を感じずにはいられない寂しい一幕となりました。
なお、アイブ氏はデザイナーとして引退したわけではなく、独立してデザイン会社LoveFromを立ち上げる予定です。先日も彼が元Appleデザイナーのマーク・ニューソン氏と共同でデザインした、256,250ドル(約2,750万円)の指輪が発表されたばかりです。
Source:Twitter-neilcybart
(kihachi)