Appleは2020年も5G対応iPhoneを発売しない〜UBS予測

    iPhone XS/XS Max iPhone XR

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    SamsungやHuaweiが相次いで5G対応スマートフォンを発表したのに対し、Appleは2020年も5G対応iPhoneを発売しないだろうとの予測を、UBS証券のアナリストが明らかにしました。

    投資銀行Cowenも同じ予測を発表

    Appleが今年中に5G対応iPhoneを発売しないというのは、多くのアナリストの間でほぼ一致した見解となっています。しかしUBS証券のアナリスト、ティモシー・アクリ氏は、現地時間4月3日に公開したレポートにおいて、Appleが2020年も5G対応iPhoneを発売できない可能性が高まっていると述べています。
     
    しかしこの予測は、新しいものではありません。投資銀行Cowenも3月に、Appleは5Gモデムの調達に苦戦しており、2020年の5G対応iPhoneの発売は難しいかも知れないと予想しています。

    Qualcommから5Gモデムを調達できないApple

    Samsungの「S10 5G」や「Galaxy Fold」(少なくとも米国発売分については)、Huaweiの「Mate X」、LGの「V50ThinQ」などの5G対応スマートフォンは、いずれもQualcommの5Gモデムを搭載しています。
     
    AppleはQualcommとロイヤルティの支払いを巡り泥沼の争いを続けており、Qualcommから5Gモデムの供給を受けるのは難しい状態です。

    Intelは2020年まで商業用5Gモデムをリリースせず

    そのため現行のiPhoneのほとんどがIntel製モデムを採用していますが、Intelは2月、同社製の5Gモデムチップは2020年までスマートフォンに搭載されないと発表しました。
     
    その他の供給源としてはMedia TekとSamsungがありますが、アクリ氏は、Media TekはAppleの求める品質のものを供給できないこと、またSamsungは自社のスマホ向けに供給するので手一杯である上に、Appleとは競合関係にあることなどを挙げ、Appleがこの2社から5Gモデムを調達するのは難しいだろうと述べています。
     
    従ってIntelが今後5Gモデムの開発速度を大幅に加速しない限り、5G対応iPhoneの登場は2021年になる、とアクリ氏は予測しています。
     
    ただし2020年に5G対応iPhoneを発売できないことは短期的には売上に影響を与えるものの、インストールベース(実際に使われている台数)が多く、iPhoneベースのさまざまなサービスを提供しているAppleにとって、長期的にはさほど大きなダメージにはならないとも述べています。

     
     
    Source:9to5Mac
    (lunatic)

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