Apple、AR部門責任者にiPhoneのマーケティング責任者を任命
AppleがAR(拡張現実)部門を新設し、初代iPhone以来iPhoneのマーケティングを担当してきたベテランをトップに任命した、とBloombergが報じています。
初代以降、iPhoneのマーケティングを担当
Appleが新設したAR部門のトップに就任したフランク・カサノバ氏は、2007年の初代iPhone発売以来、iPhoneのマーケティング担当として携帯キャリアとの折衝などを担当してきたほか、QuickTimeビデオプレーヤーの開発などに携わってきた、勤続約30年のベテランです。
カサノバ氏の新たな役職について、同氏のLinkedInプロフィールには「AR事業全体のプロダクトマーケティングの統括」と記載されています。
カサノバ氏がAR部門の責任者に就任したことについて、Appleでマーケティングディレクターを務めたミカエル・ガーテンバーグ氏はBloombergに対し「フランクはAppleのAR事業を率いるのに理想的な人材だ」と語っています。
2020年のiPhoneに搭載の3DカメラでAR性能向上?
Bloombergは先日、2020年モデルのiPhoneの背面にはレーザー方式の3Dカメラが搭載され、AR性能の向上に役立てられる、と報じています。
Appleは、レーザーセンサー方式のカメラの開発に向け、ソニーと交渉していると報じられており、ソニーが3Dカメラセンサーの増産に踏み切ったとも伝えられています。
ARに注力する近年のApple
近年のAppleはAR技術の開発に力を注いでおり、最新のiPhoneに搭載されているA12プロセッサはARに最適化した性能向上が図られています。
今年1月のCES会場では、Appleの技術者らがARゴーグル関係のサプライヤーと極秘会談を行ったとの情報もあります。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)も「ARは偉大なテクノロジー」と賞賛しています。
今回の人事から、Appleが今後のiPhoneにAR性能が重要であると考えていることが改めて示されたと言えそうです。