HomePodの原価割れの赤字価格、Apple TVはほぼ原価?

HomePod Apple TV MacRumors

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AppleはHomePodを赤字で、Apple TV 4Kは原価とほぼ同額で販売している、とApple関連の著名ブロガーが語りました。両製品については、廉価モデルが追加されるとの情報もあります。

Appleと独自のコネクションを持つジョン・グルーバー氏

Apple関連のブログ「Daring Fireball」で知られるジョン・グルーバー氏は、Appleがごく少数のジャーナリストを本社に招いて開催したMacの方針についての説明会に招かれるなど、Appleと独自のコネクションも持っています。
 
グルーバー氏は、Podcast番組で信頼できる情報筋からの話として、Apple TVとHomePodは、使用している部品のコストに開発費とマーケティング費用を加えると利益を生み出してはいない、と以下のように語っています。
 

Appleは、Apple TVを原価と同じ180ドルで販売している。高速処理が可能なA10プロセッサを搭載していることを考えると、この価格は驚きだ。
 
HomePodについても同様の話を聞いている。HomePodは、大きな金額ではないが販売するほど赤字をもたらしているようだ。

AmazonやGoogleの製品より割高なApple TVやHomePod

なお、Apple TV 4Kのアメリカでの販売価格は179ドル(約19,600円)、HomePodのアメリカでの販売価格は349ドル(約38,300円)です。
 
2018年2月に発売されたHomePodを分解し、部品の価格を合計した原価は216ドル(約23,000円)と推定されています。
 
Apple TV 4KやHomePodは、AmazonやGoogleが販売する同じカテゴリーの製品と比べて価格が高いと指摘されています。
 
Apple TVの低価格モデルHomePodの低価格モデルが追加されるとの噂もあります。

AirPodsもほぼ原価で販売?

グルーバー氏は、証明することはできないとしながらも「Appleの完全ワイヤレスイヤホンAirPodsの販売価格も、ほぼ原価と同額ではないか」と述べています。
 
ただしAirPodsは発売から2年以上が経過しているため、当初と比べれば現在は部品などの製造コストは下がっているはずです。

Apple情報に詳しいジャーナリストは反論

グルーバー氏の主張については、BloombergのジャーナリストでApple関連の動向に詳しいマーク・ガーマン氏がTwitterで「Apple TVもHomePodも利益を出しているはずだ」と反論しています。
 


 


 

HomePodの日本発売については情報なし

HomePodは、2018年2月にアメリカ、イギリス、オーストラリアで販売が開始された後に販売地域が拡大しています。
 
2019年1月18日にはHomePodが中国と香港で発売されていますが、日本での発売予定については、2018年4月の「技適マーク」を取得したとの情報以降、動きがみられません。
 
もし、グルーバー氏の言うように、AppleがHomePodやApple TVを赤字覚悟で販売しているとしたら、Appleの業績発表でも好調が強調されたサービス事業を普及させるための戦略なのかもしれません。
 
1月のCESでは、ソニーSamsungのテレビのAirPlay 2対応が発表されて話題となりました。

 
 
Source:MacRumors, 9to5Mac
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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