Apple、ドイツ国内でのiPhone7/8の販売を停止!裁判所の命令に対応
Appleは、ドイツ国内のApple StoreとオンラインストアでiPhone7/7 PlusとiPhone8/8 Plusの販売を停止しました。昨年末にQualcommの主張をドイツの裁判所が認め、iPhoneの販売停止命令を出したことに対応しました。
Qualcommの主張を認めたドイツの裁判所
ドイツの裁判所は昨年12月20日、AppleがiPhoneで特許を侵害した、とするQualcommの主張を認め、iPhone7/7 PlusとiPhone8/8 Plusのドイツ国内への輸入と販売を停止する予備的差止命令を下しました。
Appleはこの判断を不服として控訴する構えですが、ドイツの法律では控訴手続きの期間中も裁判所の命令は効力を持ち続けます。
AppleドイツのWebサイトからiPhone7/8が消滅
Qualcommは現地時間1月3日、iPhone販売差止命令の実行を求めるための保証金として、13億4,000万ユーロ(約1,644億円)を納付しました。
その結果、Appleはドイツ国内でiPhone7/7 PlusとiPhone8/8 Plusの販売を停止することとなりました。
AppleドイツのWebサイトからは、iPhone7とiPhone8のアイコンが消えています。
Appleは、販売停止の対象となるのは直営店のApple Store15店舗とオンラインストアのみで、携帯キャリア店舗や家電量販店などでは販売を継続する、と主張しています。
これに対してQualcommは、全ての小売店での販売停止を要求しています。
中国の裁判所の命令にはiOSのバージョンアップで対応
iPhoneが特許を侵害している、とするQualcommの主張は、中国の裁判所でも認められ、iPhoneの輸入と販売を停止する予備的差止命令が出されています。
Appleは、異例のiPhone専用のアップデートとしてiOS12.1.2を公開し、この問題に対応しました。
そのため、iOSのバージョンが異なることでiOS12.1.2をインストールしたiPhoneで作成したバックアップでiPadを復元できない、という問題も発生しています。
Source:MacRumors
(hato)