iOS12.1.2、中国でQualcommとの特許問題に対応〜リリースノートに記載

先日リリースされたiOS12.1.2が、中国においてはQualcommが主張する特許侵害問題に対応していることがわかりました。
中国においてはQualcommの主張が認められる
11月末、中国の知的財産裁判所は、iPhoneが自社の特許を侵害しているとするQualcommの主張を認め、一部iPhoneの輸入と販売を禁止する予防的差止命令を下しました。
一方Appleは、対象となるのはiOS11以前の古いOSを搭載したiPhoneのみであり、中国におけるiPhone販売には影響がないと反論、さらにiOSのアップデートによって特許問題に対応すると予告しました。
中国版リリースノートにのみ記載あり
日本時間12月18日にiOS12.1.2がリリースされましたが、リリースノートには中国における特許問題対応についての記載は見られませんでした。しかし米メディアMacRumorsによると、中国ユーザー向けに公開されたiOS12.1.2のリリースノートには、記載があったとのことです。なお中国以外の地域向けのリリースノートには、この記載はないようです。
以下に中国で公開されたiOS12.1.2リリースノートの翻訳を掲載します。
iOS 12.1.2では、iPhoneで発生していたバグが修正されました。このアップデートには以下の修正が含まれます:
- iPhone XR、iPhone XS、およびiPhone XS MaxのeSIMアクティベーションに関するバグを修正
- トルコでiPhone XR、iPhone XS、およびiPhone XS Maxのモバイルデータ通信に影響する可能性のある問題に対処
- アプリを強制終了する際のアニメーションを新しいものに
- アドレス帳と壁紙設定時の共有シートをアップデート
MacRumorsが、中国版iOS12.1.2を搭載したiPhoneで、アプリを強制終了する時の動画をWeiboで発見、共有しています。アプリを上にスワイプすると消えるお馴染みの画面が、中国版では上へスワイプするとアプリ画面が縮小して消えるアニメーションへと変化しています。
Video Credit: 灰原帆 / Weibo
緊急でiOS12.1.2をリリースした可能性
MacRumorsのエリック・シルブカ編集長がTwitterで指摘しているように、Appleは今回、Qualcommとの特許問題、そしてもしかするとほかの重大なバグを修正するために、かなり急いでiOS12.1.2をリリースした可能性があります。
iOS 12.1.2 is a 16C build, while the beta was a 16D build. Looks like Apple rushed out the release with emergency fixes/updates and will push back the original 12.1.2 to a 12.1.3 release.
— Eric Slivka (@eslivka) 2018年12月17日
Source:MacRumors
(lunatic)