ドイツでもAppleにiPhone販売差止め命令〜Qualcommの主張を支持

Appleに特許を侵害されたとしてiPhoneの販売中止を求めるQualcommの主張を認める判断が、中国に続いて、ドイツの裁判所でも下されました。Appleは直営店での旧モデル販売を取りやめる方針です。
iPhoneが自社の特許を侵害と主張するQualcomm
アメリカの半導体メーカーで通信用チップなどで高いシェアを持つQualcommは、iPhoneに使われている技術が自社の特許を侵害している、と主張してiPhoneの輸入・販売の禁止を求める訴訟をアメリカや中国などで起こしています。
先日、中国の知的財産裁判所がQualcommの主張を認め、iPhone販売停止の予備的差し止め命令を下しました。
Appleは、中国での販売差し止めの対象は古いOSを搭載した旧モデルのみであると反論し、問題に対処したiOS12.1.2を配信しています。
ドイツの裁判所もQualcommの主張を支持
現地時間12月20日、ドイツの裁判所もQualcommの主張を認め、中国と同様にiPhone販売停止の予備的差し止め命令を下しました。
Appleは、特許侵害がないことを主張して控訴する方針ですが、ドイツ国内に15ある直営店で、iPhone7/7 Plus、iPhone8/8 Plusの販売を終了する方針であるとCNBCへのコメントで明かしています。
ただし、キャリアの店舗や家電量販店など、直営店以外ではiPhone全モデルの販売が継続されます。
また直営店でも、最新モデルであるiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRの販売は継続されます。本稿執筆時点では、ドイツのAppleオンラインストアではiPhone7、iPhone8のシリーズの販売は継続されています。