MacBook Proのバタフライ式キーボード、3件目の集団訴訟

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MacBook Proのバタフライ式キーボードに設計上の問題がある、と主張する最初の集団訴訟から1カ月も経たないうちに、3件目の集団訴訟が起こされました。

バタフライ式キーボードの問題を訴える3件目の集団訴訟

2016年モデルのMacBook Proに搭載されたバタフライ式キーボードに設計上の問題があるとして、ディエゴ・ビナテナ氏が原告団の代表となる集団訴訟が、現地時間6月2日付けでカリフォルニア州北部を管轄する連邦裁判所に提起されました。
 
原告団代表のビナテナ氏は、2016年に購入したMacBook Proの「B」「N」「M」のキーが反応しなくなったためApple Storeに修理を依頼したそうです。
 
しかしその時のApple Storeは「B」のキーを交換しただけでした。2〜3週間後に再度修理を依頼するためにApple Storeを訪れたところ、同氏のMacBook Proは保証期間を過ぎているので、完全検査するだけで500ドル(約55,000円)、修理が必要ならさらに別途費用がかかる、との説明があったとのことです。
 
この問題を報じたPatently Appleは、「なぜ最初の修理で完全検査が行われなかったのか?」と疑問を投げかけ、「訴訟が開始されたらこの点が明らかになるのではないか」と指摘しています。

以前から著名ブロガーも問題を指摘

2016年にリニューアルされたMacBook Proのバタフライ式キーボードについては、発売数カ月後からキーボードに関する問題の指摘が相次いでおり、Apple関連の著名ブログ「Daring Fireball」のジョン・グルーバー氏も2017年10月に「Appleが優先的に取り組まなくてはならない問題」とコメントしていました。
 
ちなみにグルーバー氏は、Apple役員から今後のMacシリーズの製品展開について直接説明を受けるほど、Appleと近い関係にある人物です。

2018年5月の報道で一気に問題が拡大

2018年5月初め、米メディアAppleInsiderが2016年式MacBook Proのバタフライ式キーボードに不具合発生率が高いことを報じると、その数日後には「Change.org」でAppleにリコールを求める署名運動が起き、開始1週間で約17,000人が署名に応じています(本稿執筆時点で、30,000人に近い人数となっています)。
 
Change.org MacBook Pro キーボード 署名
 
この問題でAppleを相手取った最初の集団訴訟が起こされると、2週間も経たないうちに2件目の集団訴訟が起こされました。

2017年モデルで問題を修正か

上述のAppleInsiderの調査によると、2017年モデルのMacBook Proではキーボードの不具合発生件数が減っていることから、バタフライ式キーボードの問題が修正されていると考えられます。
 
Appleは、公式サポートページでエアダスターを使ったバタフライ式キーボードのお手入れ方法を写真付きで公開しています。
 
Apple 「MacBook や MacBook Pro のキーボードのお手入れ方法」
 
 
Source:Patently Apple, Change.org
(hato)

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