MacBookとMacBook Proのバタフライ式キーボード、2件目の集団訴訟
MacBookとMacBook Proに搭載されているバタフライ式キーボードに設計上の欠陥があると主張する2つめの集団訴訟が、現地時間5月22日、カリフォルニア州北部の連邦裁判所で提起されました。
バタフライ式キーボード問題、2件目の集団訴訟
先日、バタフライ式キーボードの設計上の欠陥を主張する集団訴訟についてお伝えしたばかりですが、2件目の集団訴訟が起きたことがわかりました。
2015年のMacBookで初めて搭載され、2016年のMacBook Proにも搭載された薄型のバタフライ式キーボードについてAppleは、従来のキーボードよりもキーの安定性と耐久性に優れている、と紹介しています。
しかし集団訴訟の原告団は、キーの下に細かいゴミが入っただけで機能しなくなり、修理を依頼しなくてはならないのは設計上の欠陥である、と主張しています。
キーが1つ故障しただけでも、MacBookシリーズの設計上、本体のアッパーケースの交換が必要となるため、数百ドルにのぼる修理費用が必要となる上に、ユーザーは1週間程度にわたってコンピュータを使えずに損失をこうむっている、と原告は訴えています。
Apple推奨の掃除方法でも問題は解決せず
原告として名前を出している3人は、自身が購入したMacBookとMacBook Proの故障経験を明かしています。
原告団のひとり、レミー・タナー氏は2016年モデルのMacBook Proを2017年4月に購入してしばらくして、スペースキーの反応が悪いことに気づきました。Appleがサポートページに掲載している、エアダスターを使った掃除方法を試したものの、問題は解決しなかったそうです。
家電量販店で交換してもらいましたが、再びまったく同じ問題が発生した、とのことです。
原告団は、自分たちの経験に加えて、オンライン掲示板やブログの記事を多数引用し、バタフライ式キーボードに問題があると主張しています。
Appleへのリコール要求の署名、27,000人が参加
バタフライ式キーボードの問題は、米メディアAppleInsiderが、MacBook Proシリーズのうち、バタフライ式キーボードを採用した2016年モデルの故障発生率、修理後の故障再発率が特に高い、と指摘する記事を公開して話題となりました。
その直後、Appleにリコールを求めるユーザーによる署名活動が行われ、約3週間でおよそ27,000人から署名が集まっています。
Source:AppleInsider, Apple
(hato)