Apple、Amazonの女性役員3人を引き抜き!独自番組制作の推進を強化

Appleが、Amazonのテレビ番組や映画の制作・配信部門であるAmazon Studiosから、3名の女性役員を引き抜いた、とエンターテインメント業界専門メディアのVarietyが報じています。Appleは独自映像作品の制作・配信に向け、映像ビジネスでの経験が豊富な人材を次々と獲得しています。
Amazon Studiosから3人の役員を一気に獲得
AmazonからAppleに移籍するのは、タラ・ソレンセン氏、カリーナ・ウォーカー氏、タラ・ピエトリ氏の3人です。
3人は、Apple移籍後もAmazon Studiosでの担当分野と同じ分野で専門性を発揮することが期待されています。
子供向け番組を担当するソレンセン氏は、AppleがSony Picturesから引き抜いた2名のテレビ番組担当役員の部下にあたるポジションにつきます。
ウォーカー氏はAppleで国際クリエイティブ部門、ピエトリ氏は法務関係の業務をそれぞれ担当します。
なお、Varietyによると、Amazon Studiosは10月に前社長がセクハラ事件で退職して以降、役員の役職変更が相次いでいるとのことです。
10億ドルの予算を4倍に引き上げ、人材を続々と獲得
最近のAppleは、「Planet of the Apps」「Carpool Karaoke」を皮切りに、Apple Musicでのオリジナル映像作品の充実に力を入れています。
同社は、すでに確保している10億ドル(約1,130億円)の予算を近いうちに4倍の40億ドル(約4,500億円)に増額し、Apple Musicのブランディングも見直す、とも報じられています。
さらに、映像関連ビジネスからの人材獲得を意欲的に進めており、上述のSony Picturesの役員2人のほか、Amazon Videoや英BBC、最近はHuluからも映像関連ビジネスの専門家を引き抜いています。
「スタートレック」の脚本家を起用、オリジナルドラマ制作も
Appleは人気SFテレビドラマシリーズ「スタートレック」の脚本家・プロデューサー、ロナルド・D・ムーア氏を起用して宇宙を舞台にしたSFドラマを制作予定と報じられています。
その前には、スティーブン・スピルバーグ監督の「世にも不思議なアメージング・ストーリー」10話をリメイクする権利を約56億円で獲得したと伝えられています。
Source:Variety
Photo:Amazon Studios
(hato)