Apple、オリジナル映像コンテンツ制作のためHuluなどから人材登用


Philip Matthys氏(左)とJennifer Wang Grazier氏(右)
AppleはHuluなどで働いていた人材を登用し、オリジナル映像コンテンツ部門の拡充を続けていると海外のネットメディアが報じています。今回登用された人材は法務などの事務部門の人材で、Appleがより本格的に、大規模にオリジナルコンテンツの制作・調達に向かっていることがわかります。
映像コンテンツに10億ドルの予算
今回登用された人材は元HuluのPhilip Matthys氏とLegendary Entertainmentに所属していたJennifer Wang Grazier氏の二人です。Matthys氏は既にAppleに雇われており、Wang Grazier氏は2018年1月にAppleに合流すると報じられています。両者は元々所属していた企業での仕事と同じく、直接的に映像コンテンツの制作に携わる訳ではなく、それを側面から支える仕事をAppleですることになります。
Appleは映像コンテンツの制作・調達に10億ドルの予算をつけていると言われています。その巨額の制作費を円滑に扱うには契約事務や法務の専門家は不可欠です。これからAppleが本格的に映像コンテンツの制作、配信へと事業を展開する上で両者は重要な役割を果たすことになるのでしょう。
2018年、Appleの映像コンテンツはどうなる?
Appleは2017年にオリジナル映像コンテンツの配信を始めました。6月からはPlanet of the Apps、そして8月にはCarpool KaraokeをそれぞれApple Music内で配信しています。双方ともに面白いコンテンツなのは間違いないのですが、Apple Musicの加入者を増やす効果があったかどうかは不明です。
現在までにAppleが配信している映像コンテンツは、NetflixやHuluが配信するオリジナルコンテンツに比べてインパクト不足なのも否めません。そうした状況を改善するため、Appleは2017年中頃から映像コンテンツ制作のために多くの人材を登用しています。コンテンツ業界から集められた人材が2018年に何らかの成果を出すことができれば、Appleのオリジナル映像コンテンツ配信サービスは来年にも一気に花開くことになりそうです。
Source:MacRumors
(KAZ)