iPhone X待ちで8−10月のiOSシェアが縮小
世界主要国のスマートフォンOS市場において、2017年8−10月のiOSシェアが対前年同期比で縮小しました。iPhone X待ちが影響したようです。
iPhone Xの影響で米、英、日で大幅シェア縮小
調査会社Kantar Worldpanelの最新データによれば、多くの消費者がiPhone Xの発売を待って買い控えたために、同社が調査対象とした多くの国でiOSシェアが縮小しました。
2016年8−10月と比べると、アメリカでは7.6%減となり、アメリカ同様にiOSシェアが高いイギリスでは8.5%減、日本でも6.9%減となっています。
中国では0.5%増に
Kantarによれば、2016年10月の時点で、欧州およびアメリカの30.1%のiPhoneユーザーが、2年以上前のモデルを所有していました。この比率は2017年10月になって35.3%へとさらに上昇しています。これはiPhone8/8 Plusではなく、iPhone Xを買いたいと考えるユーザーが多かったことを意味しています。
しかし、欧州諸国でもとくにAndroidシェアが高いスペインでは4.4%増、中国でも0.5%増と、シェアを増やしています。中国でのiOSシェア拡大は、同市場におけるAppleの努力が成果を表しつつあるのではないか、とKantarは記しています。
発売後1ヵ月、iOSはシェアを回復?
2016年8−10月のiOSシェアダウンがiPhone X待ちによるものであれば、発売から1ヵ月が経過した現在、iOSはシェアを回復しているはずです。
IHS Markitの調査によれば、iPhone Xは発売後3週間で日本を含む世界8カ国におけるiPhoneのインストールベースの2%に達し、この普及速度はiPhone8 Plusに並び、iPhone8とiPhone7 Plusを上回ったとのことです。
Source:Kantar Worldpanel via MacRumors
(lunatic)