「Appleは2020年の新製品のためにプロセッサを開発中」担当役員が語る

    A11 Bionic

    a11 チップ

     
    Appleが2020年の新製品のためにプロセッサを開発中であることを、Appleのハードウェアテクノロジー担当上級副社長であるジョニー・スルージ氏が、イスラエルメディアCTechのインタビューで語りました。

    2020年の新製品用のプロセッサを開発中

    イスラエルに生まれ、イスラエル工科大学でコンピュータ科学の修士号を取得したスルージ氏は、IntelやIBMのプロセッサ開発責任者を経て、2008年にAppleに入社しています。Appleが初めて自社で設計したA4プロセッサの開発チームを率いたのが同氏でした。
     
    「シリコンは失敗が許されない」と語るスルージ氏は、自身のチームが2020年の新製品用プロセッサ開発に取り組んでいることを明かし、Appleの強みとしてプロセッサ、ソフトウェア、OSなどのすべてを自社で開発しており、他のOSのことを心配しなくて良いことだ、と語っています。
     
    当然ながら、2020年の新製品について、スルージ氏は何も語っていません。

    Apple、イスラエルで900人のエンジニアを雇用

    Appleは2015年にテルアビブ北部のハイファに新拠点を設置しています。開設の時点で、イスラエルの拠点はアメリカ国外では2番目に大きな研究開発拠点とされていました。
     
    同社は、イスラエル国内で900名以上のエンジニアを雇用している、とスルージ氏は語っています。これは、2015年にティム・クック最高経営責任者(CEO)がイスラエルを訪問した時に明かされた約700名から、さらに増えていることを示しています。

    iPhone Xに活かされているイスラエル企業の技術

    近年、Appleはイスラエルのテクノロジー企業を積極的に買収しています。代表的なのは、3Dセンサー技術を持つPrimeSenseで、同社の技術はiPhone XのFace IDに活用されているとみられます。
     
    デュアルカメラ技術に強みを持つLinXの技術は、iPhone7 Plus、iPhone8 Plus、そしてiPhone Xに活用されているほか、リアルタイム顔合成を可能にするRealFaceの技術は、iPhone Xのアニ文字に活かされています。

    「Face IDは業界最速で最も安全」

    スルージ氏は、iPhone XのFace IDについて、業界で最も速く、安全なユーザー認識技術だと語り、3DマスクでもFace IDを破ることはできない、と胸を張っています(しかし最近、3DマスクでFacde IDを突破する動画が公開されています)。

     
     
    Source:CTech via MacRumors
    (hato)

     
     

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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