iPhone Xは「最も高く、最も壊れやすいiPhone」なのか

iphone x 落下 実験

iPhone X
 
これまでに登場したiPhoneシリーズの中でも最も革新的で、最も高額なiPhone Xですが、「最も壊れやすいのでは」とする声もあるようです。複数回の落下テストによって、従来のiPhoneよりも高い損傷リスクが指摘されています。

最も壊れやすいiPhone?

iPhoneの耐久テストでお馴染みの、電子デバイス向けに延長保証を提供するSquareTradeが行った調査は大まかに3種類です。6フィート(約1.8メートル)の高さから側面、正面(ディスプレイ側)、背面でそれぞれ落下させるテスト、乾燥機のようなボックスに入れて60秒間回転させるテスト、修理しやすいかどうかを測るテストです。
 
興味深いことに、側面・正面・背面のどこから落としても、iPhone Xはたった1度で著しい損傷、もしくは機能不全という結果になりました。iPhone8 Plusではガラスが損壊するものの、機能不全にまで至らなかったことを思えば、落下した場合のリスクはiPhone Xの場合、より甚大なものになると言えそうです。
 
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はっきりとした原因は不明ですが、ベゼル幅が従来の端末よりも狭くなったことで、衝撃を吸収する余地がなくなったのでしょうか。AppleはiPhone8シリーズやiPhone Xで強度の高いガラスを採用したことをアピールしていますが、だからといって落下に強くなったというわけではないようです。
 
回転するボックスに入れて耐久度合いを測るテストでも、ひび割れのほか、スワイプやFace IDの機能不全が発生しています。
 
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また、修理しやすいかを測るテストでも、従来よりも部品の取り外しがしにくくなっていることや、ロジックボードが小さくなったこと、有機EL(OLED)パネルのコスト上昇などから、従来のiPhoneよりも修理がしづらくなった、と分析しています。
 
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これらのことから、SquareTradeはiPhoneXを「最も壊れやすく、最も高く、最も修理するのに金額がかかるiPhone」と結論づけ、損傷リスクを90/100点としています。iPhone8が67、iPhone8 Plusが74、Galaxy Note 8が80であったことを思うと、明らかにiPhone Xが壊れやすいリスクを持つ端末であるかが分かります。
 
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ただし一方で、数々の耐久テストでおなじみのEverythingAppleProは「これまでテストした中で、最も耐久性が高いiPhoneだ」と述べ、ステンレス製の側面フレームが衝撃を吸収しているのではないか、とも指摘しています。
 
iPhone Xの落下による損傷を避けるためには、言わずもがなケースを装着するのが最も効果的な対策でしょう。また、損傷した場合の保険として、22,800円を支払ってAppleCare+に加入しておくというのも手です(なお、修理代金は別途かかります)。
 

 
 
Source:YouTube(SquareTrade)
(kihachi) 
 

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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