【iOS13/iPadOS】iPadに繋げるもの、繋げないもの

iOS13とiPadOSでは、iPadのLightningまたはUSB Type-C(USB-C)端子から、外付けドライブにアクセスすることが可能となります。米メディアCult Of Macが、iPadに接続できるデバイスを試した結果を公開しているのでご紹介します。
外付けドライブが利用可能になるiOS13とiPadOS
6月の世界開発者会議(WWDC 19)で発表されたiOS13とiPadOSは、開発者向けベータと登録ユーザー向けパブリックベータが公開されており、一般向け正式版は今秋公開予定です。
iOS13とiPadOSの最大の特徴のひとつは、外付けドライブが利用可能となることです。対応するモデルであれば、USB-C端子経由、または「Lightning – USBカメラアダプタ」などのアダプタ経由の接続が可能です。
Cult of Macのチャーリー・ソレル氏は、初代iPad Proに経由で様々な周辺機器を接続した結果を報告しています。
大型の外付けハードディスク
外部電源の接続が必要なハードディスクは問題なく認識され、「ファイル」アプリのサイドバーに表示されたそうです。
小型のUSB給電式ハードディスク
上に同じく問題なく接続可能で、iPadから電力供給することができます(ただし、USBハードドライブの電力消費量が少ない場合に限る)。
USBフラッシュドライブ
簡単に利用できます。ただし、Lightning接続のiPadでは、外部電力が供給されるハブを経由させる必要があります。USB給電だと、消費電力量が多すぎると警告が表示されます。
SDカードリーダー
これまで、SDカード経由でアクセスできるのは写真と動画に限られていましたが、iPadOSでは全てのファイルとフォルダにアクセス可能となっています。
iOS13ベータをインストールしたiPhoneとiPadOSをインストールしたiPadで、USBストレージと接続した、AppleInsiderによる実験の記事もあわせてご覧ください。
プリンター
古いレーザープリンターは、接続してみたものの、何も起こりませんでした。
DVD/CDドライブ
iMacから取り外して外付け用ケースに入れた古いDVD/CDドライブを接続したところ、CDは回転するものの、「ファイル」アプリには何も表示されませんでした。
ソレル氏は「動作するはずだ」と試していたところ、CDがドライブから出てこなくなってしまったそうです。
Elektron Octatrack
Elektron Octatrackは、USBストレージとしてMacにマウント可能なサンプラーです。
iPadOSで問題なく接続でき、サンプリングした音声のやりとりができたそうです。
Teenage Engineering OP-1
ポータブルシンセサイザー「Teenage Engineering OP-1」は、マウントされるのに少し時間がかかったものの、接続後はコピー、移動、削除といった操作が可能となりました。
なお、OP-1はMacへの接続にもだいぶ時間がかかるそうです。
Teenage Engineering OP-Z
ポータブル16-トラック・シーケンサー「OP-Z」も、ファームウェアアップデート後は問題なくiPadに接続でき、サンプリングした音源などを管理できたそうです。
Arturia Microfreak
シンセサイザーのArturia Microfreakには、MIDIとファームウェアアップデート用のUSB端子がありますが、iPadと接続することができませんでした。
ちなみに、Mac経由でMicrofreakのファームウェアをアップデートするには、専用のアプリを使う必要があります。
Roland R-07ボイスレコーダー
ハイレゾ音質対応のボイスレコーダーRoland R-07は、USBドライブとしてマウントすることも、micro SDカードを取り出してリーダーを使ってiPadに接続することもできます。
どちらの場合も、「ファイル」アプリを使って録音ファイルにアクセスでき、ソレル氏は「Kindleとの接続のように簡単だ」とコメントしています。
Macに繋がるものはiPadと接続可能に
ソレル氏はこのほか、USB接続のキーボード(楽器もQWERTYキーボードも)、USBオーディオ機器などもiPadと接続できた、と報告しています。
同氏は「Macに接続できるほとんどのUSB機器類は、iPadに接続可能と考えて良いだろう(ただし、プリンタを除く)」と記事を締めくくっています。
Source:Cult of Mac
Photo:Elektron/YouTube, Amazon, Media Integration, Roland
(hato)