AppleサプライヤーのPegatron、インドに組み立て工場設立か

Pegatronは14日、新たにインドで組み立て工場を設立する方針を固めたことを明らかにしました。同社のリン・チウホン最高財務責任者(CFO)が述べました。
インドネシアに続いてインドにも
iPhoneの組み立ては主に、Foxconn、Pegatron、Wistronの3社によって賄われています。このうち、PegatronはiPhone XRを担当しています。
これまで組み立てはコストの安価な中国で行われてきましたが、同国での人件費増や米中貿易摩擦の懸念などから、最近は複数のサプライヤーが中国以外に生産拠点を置く構えを見せています。
2月にも生産拠点を中国からインドネシアへと移すと報じられたPegatronは、2019年後半からは本格的に製造業務を展開できると述べたうえで、更にインドにも工場を設立する用意があるとも語りました。
近年インドは海外企業の誘致に積極的で、最近もApple最大のサプライヤーであるFoxconnについて「インドで最新モデルのiPhone製造に向けて準備をしている」との観測が浮上したばかりです。
減収が続くPegatron
もっとも、今回のPegatronによる発表は、あくまでも業績の動向がメインテーマです。
Pegatronの業績は近年芳しくなく、2018年通年での純利益は111.15億台湾元(約400億円)となり、昨年比で24%減と大幅な落ち込みとなりました。なお同社は、2017年通年の純利益も前年比で24%減となっています。
ワイヤレス充電パッドAirPowerの量産を開始しているとも噂される同社ですが、2019年の見通しも決して楽観的とはいえず、依然として暗雲が立ち込めている状況です。
Source:經濟日報[1],[2]
(kihachi)