Foxconn、インドで最新モデルのiPhone製造へ!米中経済摩擦のリスク回避か

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Apple最大のサプライヤーであるFoxconnが、インドで最新モデルのiPhone製造に向けて準備をしている、とThe Wall Street Journalが報じています。米中間の貿易摩擦や中国の経済成長の減速を受けた計画のようです。

Foxconnの郭会長、2月にもインド入りか

FoxconnインドでiPhoneの製造を計画している、との情報は2018年末にReutersが報じていますが、具体的な計画が動いているようです。
 
インドでのiPhone製造に向けた協議のため、Foxconnの郭台銘(テリー・ゴウ)会長を含む経営陣が、2月の旧正月明けにもインドを訪問する計画がある、とThe Wall Street Journal(WSJ)が事情に詳しい関係者からの情報として報じています。
 
WSJの情報源によると、Foxconnは、有機EL(OLED)ディスプレイを搭載した最新モデルの製造をインドで行う計画とのことです。

現在はWistronグループが旧モデルを製造

インドでのiPhone製造は、Appleの主力サプライヤーWistron傘下のICT Service Management Solutionsが担当しており、2017年にはiPhone SE2018年にはiPhone6sの製造が開始されています。
 
最近では、インド当局がiPhone7の製造を認可したことも判明しています。

インドでのiPhone販売は苦戦

13億人の人口を抱え、急速な経済発展を遂げるインドは、中国に続く成長市場としてAppleも重視し、アプリ開発者支援施設の開設など、投資を行っています。
 
しかし、iPhoneは価格の高さのため、インドではわずか1%程度のシェアしか獲得できず、苦戦しています。
 
インドにおけるiPhoneの販売状況を考慮すると、インドで製造する最新モデルのiPhoneは、インド国内向けではなく、アメリカなどへの輸出として計画されていると考えられます。

米中経済摩擦のリスクを回避する計画か

Appleは、iPhoneの製造を中国に依存するのではなく、インドで製造したiPhoneを国外に輸出することで、米中間の貿易摩擦などのリスクを回避したい考えがあるとみられます。
 
Appleの主力製品であるiPhoneは、大半がFoxconnなどのサプライヤーが中国に持つ工場で組み立てられていますが、今後の交渉の結果しだいでは、中国からアメリカへの輸入品には、高額な関税が課せられる可能性があります。
 
中国からアメリカへの輸入関税が25%以下なら、Appleは製造拠点を中国に置いたままだろう、とも予測されていますが、中国だけに依存することにはリスクも伴います。

 
Foxconnは、中国に続く製造拠点として、インドのほかベトナムにも製造拠点を拡大する計画と伝えられています。

 
 
Source:The Wall Street Journal
(hato)

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