iPhoneはインドネシア製になる可能性あり?一部サプライヤーが生産拠点を移動

iFixit iPhone XR 分解

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iPhoneの組み立てを担うPegatronは、米中の貿易戦争から受ける影響を憂慮し、生産拠点を中国からインドネシアのバタム島に移動中であると伝えられています。

移動には最低2四半期はかかる

Nikkei Asian Reviewによれば、Pegatronインドネシア工場は、2019年の半ばにも始動する見込みとのことです。製造装置を移動させ、現地に設置し、確認を行い、稼働させられるようになるまで2四半期はかかるといわれています。
 
北ベトナムも移動先の候補のひとつとして挙がっているようですが、バタム島への投資がどこよりも速く行われていることがわかっています。

工場の新設ではなく賃貸か

一部の情報筋によると、Pegatronは新しい施設を建てるのではなく、そでに存在している工場設備を借りる形で生産拠点の移動を進めているとのことで、8,000〜10,000人の従業員を雇用するとみられています。
 
Pegatronが動いたということは、他のAppleサプライヤーも生産拠点を移動させる可能性があります。すでにApple最大のサプライヤーであるFoxconnは、ベトナムでの工場新設を検討していると報じられています。Apple Watchを組み立てるQuanta Computerや、HomePodとAirPodsを作るInventecも、中国からの撤退を余儀なくされるかもしれません。

サプライヤーからのコメント

少なくともQuanta Computerは、「米中間の貿易摩擦によりQuantaの計画が変わることはない」との声明を発表しており、今後も中国での生産を続けていきそうです。
 
Foxconnの会長テリー・ゴウ氏は、「不安定な政策が生産者にとってプレッシャーとなっている。複数拠点戦略のみが、目まぐるしく変わりゆく状況に対応できる唯一の方法だ」と、コメントしています。
 
 
Source:AppleInsider
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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