Appleが革新的である理由「これまでの機能に固執すると失敗につながる」

iPhone X Apple 公式

iPhone X Apple 公式
 
Appleの最高デザイン責任者であるジョナサン・アイブ氏と、ハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のダン・リッキオ氏が、iPhone Xについて米TIME誌に語りました。

未来を見据えたゆえの決断

米TIME誌は「2017年最高の発明25選」に選んだiPhone Xについて、2人へのインタビューを行いました。リッキオ氏は、ベゼルが薄く、前面がほぼディスプレイで覆われ、指紋認証に代わって顔認証システムFace IDを採用したiPhone Xは「文字通り夢の実現」と語っています。
 
しかしそのためには、これまでのiPhoneが搭載してきたホームボタンを廃止する必要がありました。これについてアイブ氏は、iPhone7/7 Plusで3.5ミリヘッドホンジャックをなくしたのと同様、「未来を見据えた」ゆえの決断だったとし、次のように述べています。
 

これまで便利だった機能に固執するのは、(その開発に)いくらお金がかかったとはいえ、失敗につながると思う。

 
999ドル(112,800円)からという、もっとも高額なiPhoneとなったことについては、小さなデバイスに高度な処理機能を搭載するためにコストがかかったと説明しています。

iPhone Xで「ひとつの章が完成」

これまでのiPhoneからデザインを一新したiPhone Xですが、今後発表されるiPhoneはどのようなものになるのでしょうか。現在すでに、2018年には5.8インチと6.5インチの有機EL(OLED)を搭載するモデル、そして6.1インチのLCD搭載モデルが登場すると予想されているほか、2019年には3Dセンサーを取り入れたリアカメラが実現するとの噂も流れています。
 
こうした噂についてリッキオ氏とアイブ氏は、次世代iPhoneについて「明確なビジョンがある」としながらも、「(iPhone Xで)ある意味ひとつの章が完成した」と述べ、今後のプランについては語りませんでした。

 
 
Source:TIME
(lunatic)

 
 

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

特集

目次