iPhoneで「撃沈する」と入力で「中国」、「抹消する」で「日本」が出てくると話題に

中国語 予測変換 候補

iphone6s 中国 転売
 
iPhoneの予測変換機能に対して、「なんでこんなにスムーズに候補が出てくるんだ」疑問を覚えたユーザーも少なくはないでしょう。本来であれば、まったく見当違いだったり、意味が通らないような単語が候補に並んでいたっておかしくはないですからね。ところが今、中国のネット上でこの「賢すぎる」予測変換が問題になっています。

アップルは中国を「撃沈」させたい?

iPhoneで、中国語キーボードを使って「击沉(jichen:撃沈する)」と入力すると、予測変換の候補に「中国」と真っ先に表示されることが問題になっています。「掠夺(lüeduo:略奪する)」と入力してもやはり、候補のトップに表示されるのは「中国」です。ところが、「追随(zhuisui:追随する)」と入力した時に出てくるのは、なんと「美国(アメリカ)」です。
 
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しかも、「击沉」から候補をひたすら打ち続けていくと、出来上がるのは「击沉中国经济发展的重要组成部分(中国経済発展の重要な構成要素を撃沈する)」というなんとも物騒な文章です。
 
このことから、「アップルは中国を潰したがっているのか?」と疑問に思うユーザーも少なからずいるようです。

単語によって出てくる国が違うワケ

「灭掉(miediao:抹消する)」と候補に挙がる国が「日本」になることからも想像がつくとおり、実はiPhoneに限らず、これらの予測変換機能は現在、そのデータの大半をインターネットに頼っています。
 


中国語 予測変換 候補

逆に言えば、日本を潰したがっているユーザーがそれだけ多いということになるが…。


 
つまり、入力データをクラウドデータベースに送信することを許可したユーザーがこぞって「中国」なり「アメリカ」なり「日本」なり入力していたため、データベースが最適化され、このように予測変換候補として表れるというわけです。
 
しかし、なぜ「击沉」と入力すると「中国」と表示されるのでしょうか。中国メディア新華網によると、2016年3月にアルゼンチンが中国漁船を撃沈するという事件があった後、大量のユーザーが短期間に「击沉中国」と入力したため、このような状態になっているのだとか。
 
中国語 予測変換 候補中国語 予測変換 候補
 
試しに筆者が、Android端末(Xiaomi Redmi Note3)で同様に試した結果、「击沉」の後に出てきたのは、時事ネタである「菲律宾(フィリピン)」、「苹果(アップル)」の後には「6」「官网(公式サイト)」「笔记本(NoteBook)」、そして2014年のiCloud画像流出事件に絡む「艳照(セクシー写真)」という単語が並びました。このあたりは各OSによっても違うということなのでしょうか。
 
 
Source:MyDrivers
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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