Huawei、サムスンを特許侵害で訴える―中国ベンダーによる訴訟は異例

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Huaweiは25日、LTEなどの特許を11件侵害したとして、サムスンを相手にアメリカと中国の裁判所で損害賠償訴訟を起こしたことを明らかにしました。

正当な手続きを踏めば特許使用も許可

Huaweiサムスンを相手取って起こした裁判は、原告側が開発したLTE技術に関する特許をサムスンが無許可で使用していたとするものです。
 
賠償金額や対象スマートフォンの販売を差し控えさせるための申請が行われたかどうかについては明らかとなっていませんが、技術的にはサムスンに及ばないとされる中国ベンダーのHuaweiが訴訟を起こしたという点で注目が集まっています。
 
また興味深いことに、Huaweiが起こした今回の訴訟は、同社の特許を無許可で使用していたことが問題にされています。これは裏を返せば、許可さえ取り付ければHuaweiは技術をライバル企業と共有することに対して吝かではないということでしょう。
 
「我々はサムスンがHuaweiの研究開発投資や特許を尊重してくれると信じている」と話すのは、Huaweiの知的財産部門を統括している Ding Jianxing氏です。「我々の特許を侵害することをやめ、Huaweiから必要なライセンスを入手し、一緒に業界を前進させていこうではないか」

お得意の言い訳も今回は関係なし?

なお一方のサムスンは、BBCの取材に対し「訴状を確認する」とのコメントにとどまっています。
 
Huaweiと言えば、最近もiPhoneのネジの形まで模倣していたことが問題となったほか、以前アップルがiPhone6sをリリースした際に、同じように感圧タッチを搭載したローズゴールドのスマートフォンを発表し「傑物同士は考えが似るものだ」と開き直ったことが大きく話題となりましたが、この絶妙な「決め台詞」は今回の件については当てはまらなかったようです。
 
 
Source:THE VERGE, BBC
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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