Apple公式動画、発表していない「xrOS」を連呼〜事前の噂で注目の名称
Appleは、Vision Pro用のOS「visionOS」について開発者向けに解説する動画をWebサイトに公開しています。このApple公式動画で、発表前に噂されていた名称「xrOS」を連呼しているのが発見され、話題になっています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleが公開した動画で、「xrOS」の名称が連呼されている。
2. 「xrOS」は、発表前の噂の時点で有力視されていた名称だった。
3. 発表直前にOSの名称を変更したものの、差し替えが間に合わなかったと思われる。
事前の噂で有力視されていたxrOSが有力
Appleが世界開発者会議(WWDC23)で発表したVision Proについては、製品名が「Reality Pro」で、OSの名称は「xrOS」で、「realityOS」から変更されたという情報が有力視されていました。
5月末には、App Store Connectのエラーメッセージに「xrOS」の記述があることも発見されていました。
しかし実際には、Vision Pro、visionOSと、噂として注目を集めることのなかった名称が発表されました。
約12分の動画で「xrOS」を45回も連発
AppleがWWDC23の開幕にあわせて、開発者向けWebサイトで公開した約12分の動画「Explore App Store Connect for spatial computing」で、登場する2人が「xrOS」の名を45回も連発している、とTwitterユーザーのM1氏(@M1Astra)が動画付きでツイートしています。
「xrOS」の名称を複数回にわたって報じていたBloombergの有名記者、マーク・ガーマン氏がこのツイートを引用し、「LOL(爆笑)」と一言添えて投稿しています。
M1氏のツイートは約20万回、ガーマン氏のツイートも15万回以上表示されています。
— Mark Gurman (@markgurman) June 7, 2023
字幕や文字起こしにも「xrOS」
「xrOS」の名称が連発される動画は、AppleのWebサイトで誰でも視聴できます。
動画の内容を簡単に説明したOverviewには「visionOS」の名称が表示されていますが、動画の字幕や文字起こし(Transcript)には「xrOS」が連発されていることが確認できます。
Appleが直前で名称を変えたか?
Appleは、WWDC23の直前までvisionOSではなくxrOSとして発表する準備をしていたものの、発表前の情報流出に対応して名称を変えたため、事前に収録していた動画の差し替えが間に合わず、チェックをすり抜けて掲載されたのではないかと推測されます。
動画は近いうちに差し替えられる可能性もあるので、気になる方は早めにご覧ください。
先日、Appleに勤務する妹から得たリーク情報をTwitterに投稿していた人物が、妹がAppleを解雇されたことを明かしています。
Source:Apple via Mark Gurman
(hato)