マイクロLED搭載Apple WatchはiPhoneより高価〜LGの開発部隊も解散
Apple WatchへのマイクロLEDディスプレイ搭載計画は中止されたとの予想が、また伝えられました。
今回の報道では、マイクロLEDディスプレイ搭載計画中止の理由として製造コストの高さを挙げており、このまま開発を継続して発売した場合は販売価格がiPhoneよりも高くなると指摘しています。
LG DisplayがマイクロLEDディスプレイ開発部隊解散
Appleは、2025年モデルのApple Watch Ultraへの搭載を目指しマイクロLEDディスプレイを開発していましたが、最終的に計画は中止されサプライヤーとの契約は破棄されたと韓国メディアThe Elecが報じています。
この開発計画にはLG Displayも参加していたようですが、開発中止に伴い開発部隊は解散された模様です。
Bloombergのマーク・ガーマン記者は、「Apple Watch Ultra用マイクロLEDディスプレイに用いるマイクロLEDチップのサプライヤーのうち1社が撤退しただけで、開発は継続している」と述べていましたが、開発中止の報道が相次いでいます。
開発継続の場合も、基礎研究程度では
これまでは、マイクロLEDチップのサプライヤーの撤退の情報だけでしたが、今回はマイクロLEDディスプレイの製造において重要な役割を果たすとみられていたLG Displayの開発部隊解散の報道です。
現状では、マイクロLEDディスプレイ搭載Apple Watch Ultraの開発は中止されたと考えるのが妥当でしょう。
継続している場合も、Apple社内での基礎研究に留まっているのかもしれません。
iPhoneよりも高い製造コストが開発断念の理由と指摘
マイクロLEDディスプレイ搭載Apple Watch Ultraの開発中止の理由として今回も、製造コストの高さが指摘されています。
現時点でのマイクロLEDディスプレイの製造コストは150ドルと、有機ELディスプレイの製造コストの3倍〜4倍とのことです。
そのため、もしもマイクロLEDディスプレイ搭載Apple Watch Ultraを発売したとしても、販売価格はiPhoneよりも高くなると試算されています。
他社のマイクロLEDディスプレイ搭載スマートウォッチが普及してから再検討?
マイクロLEDディスプレイ搭載スマートウォッチは、年内にApple以外のメーカーから発売されると予想されていますので、今後市場に十分普及して製造コストが下がるまではApple Watchに搭載される可能性は低いのではないでしょうか。
Photo:Apple, 画像内テキスト:iPhone Mania