返品続出?Vision Proで感じる不満とは
一部のAppleファンが、複合現実(MR)ヘッドセットVision Proを返品しているとの報告がありました。返品理由は様々ですが、不快感、頭痛、目の疲れなどの身体上の不都合が最も多いとされています。
VRヘッドセット自体に馴染めない人もいる
3,499ドル(約52万円)出してApple Vision Proを購入したのは良いものの、思っていたように使うことができなかったと返品する人が相当数いるようです。
買った人の一人は、「長時間使用するには、その重さとストラップのデザインのせいで不快すぎる」とVision Proの返品理由についてコメントしています。
「頭痛と目の疲れに慣れようとは試みたものの、無理だった。次世代モデルを待ちたいと思う」と言って返品する人もいます。
これらのユーザーが述べている不快感は、VRヘッドセット全般で生じ得る問題で、Vision Pro特有でない可能性も考えられますが、身体上の不都合が返品理由として最も多いようです。
思っていたほど生産性が得られなかったという人も
身体上の問題以外のApple Vision Proの返品理由として、思っていたほどの生産性を得られなかったという人もいます。
ユーザーの一人は、「Vision Proでサポートされていないファイル形式がいくつかあり、プレゼンのスライド作りなどのタスクでも、マウスとキーボードで行ったほうが幾分か楽」とデバイスの返品理由を述べています。
Vision Proは完成までに4世代を要する可能性
Appleが謳う「空間コンピューティング」の意味を理解したという人気YouTuberのケイシー・ナイスタット氏も、「Vision Pro(第1世代)は歴代Vision Proの中でも最低なモデルだ」と述べるように、これからデバイスが益々良くなっていくことを期待する声もよく聞かれます。
Appleの動向に詳しいBloombergのマーク・ガーマン氏によれば、Vision Proが理想の形まで達するのにおそらく4世代は要するとのことで、軽量化された普段使いできるデバイスとなるまではもう少し時間がかかりそうです。
Photo:Apple