ガーマン氏予測!Vision Pro、理想形は4世代後
Appleは同社初の複合現実(MR)ヘッドセットVision Proを2月2日に米国で発売しましたが、同機にはまだ至らないところが多いとヘッドセットを試した人々が指摘しています。Appleの動向に詳しいBloombergのマーク・ガーマン記者は、Vision Proが成熟したデバイスとなるとなるのは第4世代頃だろうとの見立てを示しています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleは、同社初の複合現実ヘッドセットVision Proを2日に米国で発売した。
2. Vision Proが理想の形となるのに4世代はかかるとの見立てが示された。
3. やがてVision Proは現在のiPadのようなポジションに落ち着く可能性があるという。
今のところは実験用デバイスのようなもの?
Apple Vision Proは超高密度のマイクロOLEDディスプレイなど画期的な点も多々ありますが、その反面でその重さやヘッドセット外部のユーザーに対して使用者の目を映し出す機能EyeSightが批判の対象となっています。
ガーマン氏によれば、Vision Proが理想の形となるまで4世代はかかるとのことです。どのようなデバイスがVision Proの理想形かはまだはっきりしていないものの、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が思い描いていたような軽量のメガネ型デバイスの可能性も大いに考えられそうです。
ニューヨークの街中でVision Proを長時間試したYouTuberの男性も、同機にはすでに目を見張るものはあるものの、人に薦めるかどうかはわからないと述べており、その理由は「Vision Proの中で最低の出来のデバイスだから」とのことでした。これは裏を返せばこれからもっと良くなっていくことを意味します。
やがてはiPadのようなポジションに?
ガーマン氏いわく、Vision Proはやがて現在iPadが占めているようなポジションになる可能性があるとのことです。iPadは幅広く使用されてはいるものの、本格的な業務をこなすためには敬遠されがちで、モバイル性能も限られるというどっちつかずのデバイスとなっており、真の存在意義がわからなくなっています。
昔、「コンピュータって何?」とiPadの処理性能とモバイル性能に焦点を当てたCMが公開されていたこともありましたが、最近は似たようなテイストの広告動画は目にしなくなりました。
Vision Proにしかできないタスクが存在するのかどうか今のところは未知数ですが、やがてその真価が問われていくのではないでしょうか。
Photo:Apple
(lexi)