EU圏内でWebアプリ禁止?iOS17.4が引き起こす波紋

Safari

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欧州連合(EU)内において、iOS17.4ベータでプログレッシブWebアプリ(PWA)これまでのように動作しなくなったと報告されています。PWAとは、厳密に言えばWebサイトでありながらアプリのような性能を兼ね揃えており、App Storeを介さずにアプリ体験をユーザーにもたらす方法の一つととなっていましたが、EU圏内で今後使用不可となるかもしれません。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iOS17.4からEU内でプログレッシブWebアプリが使用できなくなっていると報告。
2. 仕様変更はデジタル市場法に関係している可能性が高い。
3. 今後、WebアプリがEU内で使用不可になるかもしれない。

デジタル市場法と関係か

iOS17.4ベータ2から、PWAを開こうとすると「これからはあなたのデフォルトブラウザで開かれます」とのメッセージが表示されるようになり、これまでWebアプリ上に保存されていたすべてのデータが消去され、またプッシュ通知も使用不可になっているとのことです。
 
この変更は、欧州のデジタル市場法(DMA)と関係している可能性が非常に高いとみられています。DMAではiOS、Safari、App Storeの3つのサービスが独占的であると判断されており、Appleは仕様変更を迫られています。
 
iOSでSafari以外のブラウザをデフォルトとして設定できるようにしたり、またWebKit以外のブラウザエンジンの使用をサードパーティーブラウザに認めたりと、Appleは規制準拠のための策を講じていますが、この過程でPWAのサポート体制に変更がもたらされたようです。

PWAの時代は終わったのか?

iOSのPWAとして身近なものにGeForce NOWXbox Cloud Gamingなどがありますが、今後EU圏内ではこれらのWebアプリは使用不可となるのでしょうか?
 
EUではアプリのサイドローディングが認められるようになり、またストリーミングゲームアプリが解禁となったこともあり、NVIDIAやMicrosoftは正式なアプリとしてサービスを提供できるようになりますが、中にはPWAという形式を好む開発者も一部存在すると予想されます。
 
これからEU内のPWAについてAppleによってどのような対応が行われるのかに注目が集まっています。
 
 
(lexi)

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