Vision Pro購入者、Netflixに見放される?
Appleの複合現実(MR)ヘッドセットVision Proが来月2日に米国で発売となりますが、人気の動画配信サービスNetflixは専用アプリを提供しない見通しであると以前報じられました。今回、Netflixの共同最高責任者(co-CEO)のグレッグ・ピーターズ氏がインタビューでその理由を明らかにしました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. NetflixはVision Pro専用アプリを提供しない見通しであると以前報じられていた。
2. ニッチなデバイスという域から出ないため、というのがその理由だという。
3. 著名アナリストも、デバイス需要について悲観的な見方を示している。
ニッチなデバイスという域から出ないから?
1月19日に米国で予約注文が開始されたVision Proは、すでに16万台〜18万台販売されたと予想されており、一見順調なスタートを切ったかのように思えますが、アプリ開発側は意外と冷ややかな目で見ているようです。
Netflixの共同CEOのピーターズ氏は、「デバイス(Vision Pro)はかなりニッチであり、多くの会員にとってあまり関係ない」とStratecheryとのインタビューで述べており、その規模感を考慮すると専用アプリを開発するに値しないというのがVision Proアプリを提供しない理由だそうです。
著名アナリストも同じ意見
Appleのサプライチェーンに詳しい著名アナリストのミンチー・クオ氏も、Vision Proの今年の出荷台数は50万台はおそらく超えてくるものの、それでもコアなAppleファン以外はデバイスを購入しないかもしれない、とデバイス需要について悲観的な見方を示しています。
Disney+はAppleに協力的
Netflixとは異なり、Disney+はVision Proの後押しに全面的に協力する構えで、「Disney+ environments」という特別な空間テーマも専用アプリで用意している、と1月中旬のプレスリリースで発表しています。
Disney+には3D映画もすでに数タイトル揃っており、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などが、Vision Proでこれまでになかった3D体験として楽しめるとのことです。
(lexi)