18万台売れたVision Pro、だが需要には不安?

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Appleの複合現実(MR)ヘッドセットVision Pro予約注文が現地時間19日から米国で開始されましたが、すでに最大で18万台の注文が入ったと、著名アナリストのミンチー・クオ氏が述べています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 予約開始の始まった週末に最大18万台の注文が入ったとされるVision Pro。
2. 出荷時間の推移から需要は心配だというのがクオ氏の見方。
3. コアなファンの間で需要が飽和状態になってしまった可能性が指摘されている。

それでも需要は心配?

クオ氏によれば、Vision Proは予約注文の始まった週末にすでに16万台〜18万台は売れたはずとのことですが、それでも需要は心配なようです。というのは、予約開始から数時間で5週間〜7週間待ちとなった出荷時間に、48時間経った後でも変化がなかったからだそうです。
 
iPhoneなどの人気製品の場合、予約開始から数時間で出荷時間が大幅に伸びた後、24時間〜48時間経ったときさらに出荷までの時間が伸びる傾向にあるそうです。需要が高いため、出荷時間が逐一変わるのも納得がいきます。
 
Vision Proの出荷時間が変わらなかったことから推測できるのは、デバイスの需要はすでにコアなファンの間でほぼ飽和状態となってしまっており、それ以外の一般ユーザーへは波及していないという可能性です。
 
クオ氏は昨年9月時点で今年のVision Proの予想出荷台数を40万台〜60万台としていましたが、最新の予想でおそらく50万台を超えるのはそう難しくないとの見方を示しています。

一般ユーザーがデモ体験を行ったときが明暗の分かれ目?

Vision Proは3,499ドル(約52万円)と高価格であることもあり、今のところニッチな製品という位置づけに置かれていますが、発売後に一般ユーザーがデモ体験でどのように感じるかが鍵になってくるのではないでしょうか。
 
Vision Proは米国内のすべてのApple Storeで体験可能なわけではないようですが、シカゴの旗艦店などの主要店舗ではデモブースが設置されるとみられています。
 
 
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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