賄賂もらい3億円相当のApple製品を盗難した男性、最高10年の懲役刑

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iPhoneやiPadなどを運送する企業が、多額の賄賂を受け取って書類を偽造し、3億円弱に相当するApple製品を盗難した事件の裁判が行われました。賠償金に加え、最高10年の禁錮刑が科される見込みです。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 約1億円の賄賂を受け取り別企業に輸送
2. 依頼元の企業には米当局から押収されたと嘘
3. ブランド価値の高いApple製品は犯罪のターゲットになりがち

堂々とサイン入りの書類を偽造

ニューハンプシャー州マンチェスターで運送企業Hai Xing Qiaoは、2022年秋にとある企業から、iPhoneやApple Watch、MacBookなど、総額200万ドル(約2億8,000万円)相当のApple製品を香港に輸送するよう依頼を受けました。
 
ところが、Hai Xing Qiaoを経営するウィリアム・ウー被告は、密かに香港の別企業Yongfu Huoから70万ドル(約1億円)以上の賄賂を受け取り、Apple製品を本来の配送先ではなく、Yongfu Huoに送ってしまいます。
 
一方で依頼を受けた企業には、出荷するはずだったApple製品を米司法当局が押収したとして、郵政検査局から所有権を放棄するよう命じられたと伝え、偽の連邦捜査官の署名入りで偽造した書類を送付しました。

Apple製品はターゲットになりやすい

こんな大それた犯行が首尾よく運ぶはずもなく、FBIと郵政検査局の捜査によって、ウー被告はあえなく逮捕されました。
 
起訴状通りであれば、最高10年の禁固刑に加えて、3年間の監視下釈放、25万ドル(約3,580万円)の罰金が科される見込みです。もちろん、被害を受けた企業には賠償金として200万ドルを支払わなければなりません。判決は10月に下される予定です。
 
以前からiPhoneを始めとしたApple製品は、ブランド価値が高く比較的容易に売り捌けるため、盗難のターゲットとなりがちです。
 
Apple Storeに強盗が押し入る事件は枚挙に暇(いとま)がありませんし、イギリスでは500万ポンド(9億円)相当のApple製品を積んだトラックが襲撃を受けたこともあります。
 
 
Source:米司法省,AppleInsider
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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