スマホ店舗経営者、盗難iPhoneを海外で販売し数億円の売上

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見かけは普通のスマートフォン販売店でも、実態は盗難iPhoneの買い取り店舗だった――不正入手したスマートフォンを購入しては海外に売りさばき、数億円を手にしていた男性の裁判が行われ、驚きの犯行手口が明らかとなりました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 盗難iPhoneを海外に売りさばき、数億円を手にしていた男性の裁判が行われた。
2. 違法に入手したiPhoneを海外に販売していたとして、2022年に起訴された。
3. 起訴された内容ですべて有罪となれば、最大35年の禁固刑と50万ドルの罰金が待った。

黙って買い取ってくれる店舗として有名だった

違法に入手したiPhoneを海外に販売していたとして、計画的な盗難品の国際輸送やマネーロンダリングの罪で2022年に起訴された、ラミ・マハナ被告の裁判が行われました。
 
米ノースカロライナ州でスマートフォンの販売店を複数運営していたマハナ被告は、2017年5月から2019年10月にかけて、iPhone数千台を入手しましたが、その中には盗難品や不正入手品が数多く含まれていました。
 
もちろん、これだけなら偶然入手してしまっただけの可能性も考えられます。しかしマハナ被告は、窃盗団らと協力してiPhoneを手に入れており、見返りに現金を渡していました。裁判で提出された証拠によると、男性が運営する店舗は、盗んだデバイスを黙って金銭に替えてくれる場所として、現地の犯罪者たちから有名だったそうです。
 
さらに被告は容易に足がつかないように、発送先をドバイや香港にし、国際送金で450万ドル(約6億3,300万円)以上を受け取っていました。起訴された内容ですべて有罪となれば、最大35年の禁固刑と50万ドル(約7,000万円)の罰金が待っています。

過去にもあった数億円規模の事件

スマートフォンを巡る数億円規模の犯罪は多くありませんが、過去にはロシアの大手航空会社Aeroflot(アエロフロート・ロシア)の従業員が結託して、米国で盗難されたiPhoneやiPadなど、総額5,000万ドル(約70億円)相当のデバイスをロシアに密輸していた事件があります。
 
また2022年には、米大手キャリアAT&Tのデータベースに不正アクセスし盗み取った個人情報を使って、数百万ドル分のApple製品を購入し転売を繰り返していた双子に有罪判決が下されました。
 
 
Source:Justice.gov,WSOC-TV
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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