MVNO利用者に聞いた満足度トップはイオンモバイル、お薦め度1位はmineo
MMD研究所は3月9日、「2023年2月MVNOのシェア・満足度調査」の結果を発表しました。利用しているMVNOサービスの総合満足度トップはイオンモバイルでした。総合満足度ランキングは1位〜4位が僅差にひしめく結果となりました。家族や友人にお薦めしたいサービスの1位はmineoでした。
MVNOメイン利用率は2021年に低下、その後はほぼ横ばい
MMD研究所の「2023年2月MVNOのシェア・満足度調査」は、先に結果が公開された「2023年2月MNOのシェア・満足度調査」と同じく40,000人を対象に予備調査を実施し、MVNO6サービスをメインで利用している900人を対象に本調査を実施しています。調査期間は2023年2月3日~2月6日です。
本調査の対象となった6サービスは、OCN モバイル ONE、楽天モバイル、mineo、IIJmio、イオンモバイル、BIGLOBEモバイル(各150人)です。
予備調査回答者のうち、メインで利用しているスマートフォンの通信サービスがMVNOだった回答者の割合は9.7%でした。
2014年10月以降の調査において、MVNOメイン利用者の割合は2019年9月の13.2%がピークで、大手キャリアのオンラインプランが提供された後の2021年11月に9.3%まで減少、その後はほぼ横ばいが続いています。
MVNO利用者最多はOCN モバイル ONE
メインでMVNOを利用している回答者の契約しているサービスは、OCN モバイル ONEが18.4%で最多でした。以下、楽天モバイルが16.5%、mineoが13.3%、IIJmioが11.5%などと続いています。
OCN モバイル ONEは、2021年10月からはNTTドコモが「エコノミーMVNO」として提供しており、MVNOでありながらドコモショップで契約できるのが特徴です。
2021年11月以降、MVNO6サービス利用者の割合の推移をまとめたのが以下の表です。
2022年9月の前回調査から割合が伸びたのはOCN モバイル ONE(1.2ポイント増)とイオンモバイル(0.7ポイント増)でした。MNOサービスRakuten UN-LIMITへの移行が進む楽天モバイルは3.2ポイント減少しています。
総合満足度トップはイオンモバイル、4位までは僅差
MVNOサービス利用者に尋ねた、利用しているサービスの総合満足度は、イオンモバイルが754点を獲得してトップとなりました。
2位はmineo(747点)、3位はIIJmio(746点)、4位のOCN モバイル ONE(743点)が僅差で続いています。
なお、J.D.パワーが2022年9月に発表した顧客満足度調査(MVNO部門)では、IIJmioがトップに立っています。
お薦め度トップはmineo
本調査では、MVNO利用者に、利用しているサービスを家族や友人にお薦めしたいかを10点満点で評価してもらい、9点〜10点をつけた回答者を推奨者、7点〜8点は中立者、0点〜6点は批判者として分類して集計しています。
全体では、推奨者は15.7%、中立者は46.7%、批判者は37.7%で、推奨者から批判者を引いたNPS(ネット・プロモーター・スコア/顧客推奨度)は-22.0でした。
サービス別でNPSが最も高かったのはmineoの-9.3で、2位はイオンモバイルの-14.0、3位はIIJmioの-16.0でした。
Source:MMD研究所
(hato)