スマホ通信サービス満足度トップはUQ mobile、お薦め度トップはahamo

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    MMD研究所は3月7日、スマートフォン利用者を対象とした「2023年2月MNOのシェア・満足度調査」の結果を発表しました。MNO(4キャリアとオンライン専用プラン、サブブランドの合計9サービス)のうち、総合満足度が最も高かったのはUQ mobileで、前回トップのLINEMOから首位を奪いました。家族や友人にお勧めしたい度合いは、ahamoがトップでした。

    メイン利用率、オンラインプランは9.0%、サブブランドは16.6%

    MMD研究所の「2023年2月MNOのシェア・満足度調査」は、18歳~69歳の男女40,000人を対象とした予備調査回答者から、MNO利用者2,700人を対象とした本調査を実施しています。調査期間は2023年2月3日~2月6日です。予備調査では、回答者数を人口構成比に合わせるためのウェイトバック集計をしています。
     
    この調査でいうMNOは、4キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、Rakuten UN-LIMIT)、オンラインプラン3サービス(ahamo、povo、LINEMO)、サブブランド2サービス(Y!mobile、UQ mobile)の合計9サービスで、回答者数は各サービス300人ずつです。

     
    通信契約しているスマートフォンの所有者36,560人が、メインで利用しているスマートフォンの通信サービスとして多かったトップ3は、NTTドコモが29.1%、auが17.2%、ソフトバンクが11.0%と、大手3キャリアの従来プランが占めました。
     
    従来プラン、オンライン専用プラン、サブブランドの合計は90.3%でした。オンライン専用プランの合計は9.0%、サブブランドの合計は16.6%、MVNOは9.7%でした。
     
    MMD研究所「2023年2月MNOのシェア・満足度調査」
     
    スマートフォンをサブ利用している回答者3,294人が利用しているサービスは、従来プラン、オンライン専用プラン、サブブランドの合計は82.3%でした。オンライン専用プランの合計は15.2%、サブブランドの合計は10.8%、MVNOは17.7%でした。
     
    サブ利用スマートフォンでは、メイン利用と比べてMVNOやオンライン専用プランの利用者が多いのが目立ちます。

    従来型プランが減少、オンラインプランとサブブランドが上昇の傾向

    メインのスマートフォンでMNOを利用している回答者のサービス別利用率の推移をまとめたのが以下の表です。
     
    前回(2022年9月)から大きな変化はありませんが、増加幅が最も大きかったのはUQ mobileの0.7ポイントでした。UQ mobileは2022年2月調査から2022年9月調査にかけての増加率でもトップでした。
     
    全体的に変化はゆるやかですが、既存キャリアの従来型プランとRakuten UN-LIMITの割合が徐々に低下し、オンライン専用プランとサブブランドの割合が徐々に上昇する傾向がみられます。
     
    MMD研究所「2023年2月MNOのシェア・満足度調査」
     

    オンラインプラン、サブブランドとも同キャリアからの移行率が高い

    オンライン専用プラン、キャリアサブブランド、Rakuten UN-LIMITをメインで利用している回答者が、直前に利用していた通信サービスをまとめたのが以下のグラフです。
     
    オンライン専用プランでは、ahamo利用者の70.6%がNTTドコモ、povo利用者の63.0%がau、LINEMO利用者の35.3%がソフトバンクと、同キャリアからの乗り換えが最多です。LINEMOはMVNOからの乗り換えが17.8%と比較的多いのも特徴的です。
     
    サブブランドでも、Y!mobile利用者の44.7%がソフトバンク、UQ mobile利用者の52.7%がauと、同キャリアからの乗り換えの割合が最多です。
     
    Rakuten UN-LIMITは、MVNOからの乗り換えが38.7%で最多となったほか、au(15.1%)、NTTドコモ(13.8%)、ソフトバンク(10.5%)からも利用者を獲得しています。
     
    MMD研究所「2023年2月MNOのシェア・満足度調査」
     
    なお、総務省の発表によると、2021年2月以降に提供が開始された新料金プランの契約者数は2023年1月末時点で約5,000万件に達しており、新料金プラン利用者のおよそ半数が月額料金が平均2,000円程度安くなったと回答しています。

    総合満足度トップはUQ mobile、前回首位のLINEMOは2位

    MNOサービスの利用者2,700人(9サービス x 各300人)に聞いた、利用サービスの総合満足度では、最も高かったのはUQ mobileの740点でした。前回調査(2022年9月)でトップだったLINEMOは、ahamoと同点で2位となりました。
     
    前々回(2022年3月)調査で満足度トップだったRakuten UN-LIMITは、2022年5月に発表した「0円プラン」廃止の影響か、前回と同じ6位でした。
     
    MMD研究所「2023年2月MNOのシェア・満足度調査」
     

    お薦め度トップ3はオンライン専用プラン

    本調査では、MNO利用者に、利用しているサービスを家族や友人にお薦めしたい度合いを10点満点で評価してもらっています。
     
    9〜10点を推奨者、7〜8点を中立者、0〜6点を批判者としてNPS(ネット・プロモーター・スコア/顧客推奨度)を算出したところ、全体では推奨者が18.3%、中立者が38.9%、批判者が42.8%で、推奨者から批判者を引いたNPSは-24.4でした。
     
    サービス別でNPSが最も高かったのはahamoの-7.7で、2位がpovoの-11.7、3位がLINEMOの-14.3でした。オンライン専用プランがトップ3を占めています。
     
    MMD研究所「2023年2月MNOのシェア・満足度調査」
     
     
    Source:MMD研究所
    (hato)

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