Apple App Store、売上の伸びが鈍化?

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    Appleが毎年1月に公開しているApp Storeにおける開発者の累計収益を分析した結果、2021年〜2022年の成長率は前年よりも鈍化していることがわかったと、米メディアCNBCが報告しています。

    2022年の開発者の収益は600億ドル

    Appleは現地時間2023年1月10日にプレスリリースにおいて、2022年の各サービスの売上高などの数字を明らかにしました
     
    同社によると、App Storeにおける開発者の累計収益は2022年に3,200億ドルを突破したとのことです。2021年時点での累計収益は2,600億ドルでしたので、600億ドルの増加ということになります。
     
    つまり単純に計算すると、2022年における開発者の収益は600億ドルです。

    2021年の開発者収益も2022年と同じ

    ご存知のとおり、開発者はApp Storeでの売上の70%〜85%を受け取り、30%〜15%をAppleが手数料として得ています。
     
    仮にすべての開発者が30%の手数料をAppleに支払ったとすると、2022年のApp Storeの総売上高は850億ドル以上、手数料をすべて15%とすれば700億ドル程度となる、とCNBCは見積もっています。
     
    昨年1月にAppleが発表した数字を前年と比べると、2021年のApp Storeにおける開発者の収益も600億ドルでした。
     
    15%の手数料を支払っている開発者と30%の手数料を支払っている開発者の比率や内訳が不明なため、比較は難しいものの、App Storeの総売上高は2021年から2022年にかけてそれほど伸びていないといえそうです。

    6月〜11月の6カ月連続で減収

    Morgan Stanleyのアナリスト、エリック・ウッドリング氏も、App Storeの成長率が鈍化していると指摘しています。同氏の調べによると、2022年6月から2022年11月まで6カ月連続でApp Storeの純収入が減少したとのことです。ただし2022年12月には増加に転じています。
     
    ウッドリング氏は、昨年一部の国々でアプリの値上げが行われたことから、2023年のApp Store売上は上昇すると見ています。ただし経済状況が世界的に不安定なため、App Storeの成長率は低迷が続くと予測しています。

     
     
    Source:CNBC
    Photo:Apple
    (lunatic)

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