Samsungが3D NANDフラッシュメモリを値上げ〜中国YMTCが排除された機会

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米商務省産業安全保障局(BIS)が中国Yangtze Memory Technologies(YMTC)をエンティティリスト(禁輸措置対象のリスト)に追加した機会に乗じ、Samsungが3D NANDフラッシュメモリの卸価格を10%値上げしたとDigiTimesが報じました。

既存サプライヤーの脅威となっていたYMTC

YMTCがAppleのサプライヤーに加わることにより、Samsung、Micron Technology、Kioxia、SK Hynixの売上高が低下すると予想されていましたが、YMTCが禁輸措置対象のリストに追加されたことで、YMTC以外のサプライヤーは強気の姿勢に転じているようです。
 
YMTCの3D NANDフラッシュメモリは年内にiPhone14に搭載され、将来的に全てのApple製品に搭載されるとみられていました。

各社が今後値上げする可能性

その恐れが無くなったことで、Samsungは2022年12月前半分の3D NANDフラッシュメモリの卸価格を10%値上げしたと、DigiTimesは伝えています。
 
この値上げはあくまでもスポット価格に限られ、大口顧客との契約価格は維持される可能性もあるようですが、YMTCが米国市場から排除されることにより、Samsung製に限らず各社の3D NANDフラッシュメモリが値上げされることが懸念されると、TechPowerUpが指摘しています。
 
 
Source:DigiTimes via TechPowerUp
Photo:iFixit
(FT729)
 
 

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この記事を書いた人

ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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